マレーシアで開催されるFIBA 3×3ユース・ネーションズリーグ2026に出場するU21日本代表の直前合宿が、大会の開幕3日前にあたる7月10日にメディアに公開された。男子チームはUTSUNOMIYA BREX、女子チームはSHINJUKU GIVERSをそれぞれ招いて練習試合を実施。女子に関しては、前田有香ヘッドコーチが2028年のロサンゼルスオリンピックも見据えて「アンダーカテゴリーも勝ちにいくメンバーを揃えた」と言い、大会に向けて入念に仕上げてきたことを窺わせた。2021年の東京オリンピックに当時21歳の山本麻衣や馬瓜ステファニーが出場したことを考えると、今回のU21代表メンバーから2年後のオリンピアンが誕生する可能性も十分にある。
メンバー5人のうち堀内桜花(シャンソン化粧品)、八木悠香(ENEOS)、白石弥桜(デンソー)の3人は3×3の経験がないに等しく、前田HCも「門脇(瑚羽、東京医療保健大)選手と上野(心音、筑波大)選手が引っ張って、チームが一つになって戦っていくことが大事」と昨年もネーションズリーグに出場した2人のリーダーシップに期待を寄せている。

特に門脇は、6月に開催されたQUEEN OF QUEENS 3×3(以下、Q.O.Q)にも同チームにエントリーされ、Wリーグ組の3人とともにプレー。それから約1カ月が経ち、個人として良い感触を得ていると同時に、チームとしても連係が磨かれている実感があるという。
「自分自身は5対5でも3ポイントが得意なんですけど、Q.O.Qのときから2ポイントを積極的に打てて、強みを発揮できる場面が結構あったので、そこは手応えがありました。チームとしては、3×3のポイントになるスクリーンのかけ方がQ.O.Qではあまりできてなかったんですけど、今回の合宿で練習を重ねるごとに合ってきて、シームレスに攻められるようになってきたと思います」
5人制のバスケットも経験値の重要性はよく問われるところだが、3×3の場合はより重要度が高く、経験ゼロと1の違いともなればアンダーカテゴリーでもとりわけ大きな差となる。門脇にもWリーグ組の3人に3×3ならではの戦い方などを指南する役割が求められるところで、本人は「使命感はそんなになかったんですけど(笑)」と言うものの、「でもやっぱり自分が去年3×3を経験したこととか、こうすれば上手くいくというようなことはしっかり伝えられるように、お互いがコミュニケーションを取り合って一番良い意見を出せるということは意識してました」と自身の立ち位置は理解していたようだ。

何より、「Q.O.Qでも彼女の経験値が出たプレーはすごくあった」と前田HCは門脇のプレー面を高く評価。「3×3ならではのトランジションの切り返しで2ポイントを打つのは彼女の持ち味。それがQ.O.Qも今回の合宿も一貫して出てますし、そこに対して周りが徐々についてきてる」と、チームにおける存在価値を認めている。もっとも、門脇本人はこの日の練習試合で大学の2年先輩であるイベ エスター チカンソとマッチアップし、「やっぱりフィジカルが強くて、そこで負けてしまった」と反省材料があることを痛感していたのだが、ネーションズリーグに向けた外国人対策として、2年間練習でマッチアップした感覚を思い出せたことは生かせるはずだ。











