175cmのサイズにシュート力やボールハンドリングスキルを兼ね備える門脇は、5人制のU17日本代表の経験こそあるものの、北越高(新潟)では全国大会未経験と、広く知られた存在ではなかった。門脇自身は、当時インカレ6連覇中だった東京医療保健大に入ったことで飛躍的に伸びたという感覚を持っている。特に向上したのがメンタル面。ポジティブシンキングでプレーするスタイルが身についたようで、「3×3は切り替えが大切なので、ターンオーバーしても気にせず、次のプレーに集中する」と3×3でのプレーでは特に生きている。

「高校のときはジャパンに選ばれるような選手では全然なかったですし、医療でも自分が通用するのかっていう不安もあったんですけど、この4年間で成長したものはたくさんあると思うし、ここまでいけるような選手ではないと思ってた分、今こういうところでプレーできるのは嬉しいです。
高校では3ポイントを全然打たなかったんですけど、そこを教えてもらって入るようになったのと、医療ではメンタル的な部分、バスケに対しての考え方とか向き合い方を学ぶことができて、そこが一番の成長かなって思います。ミスがあったら結構落ち込んじゃうタイプだったんですけど、大学に来てからはそのミスを次の成長ととらえてプレーできるようになったし、落ち込むことがなくなりました」
Q.O.Qについて「最初はちょっと緊張もしたんですけど、歓声があるのはやってて楽しいし、自分たちが3×3をすることによって、見てくださってる方にも良い影響を与えられてるのかなと思いました」と振り返った門脇は、「こうやってジャパンに選ばれてることへの感謝もあるし、見てくださってる方に良い影響を与えられるようなチーム・選手になってこれからの試合に臨んでいきたいと思います」と3日後に迫ったネーションズリーグに向けて静かに決意を語る。「自分たちは全員が外のプレーも中のプレーもできるので、そこは外国の選手にも通用すると思うし、1人ひとりが意見を出せるので、毎試合反省して次に良いプレーができるようなチーム。そこが良いところだと思います」と、チームとしての手応えも十分だ。
Q.O.Qでは同じくJBAから送り出されたU23代表に敗れて準優勝に終わったものの、チーム全体の経験値を考えると決して悪くない結果でもあった。前田HCも、今年のU21代表の可能性を感じているということだ。
「Q.O.Qの前は3×3の試合、大会がどういうところかというのが選手たちもまだ実感がなくて、合宿もU21は上手くいくプレーがあまりなかったんですけど、実際にQ.O.Qに出てみると自然とケミストリーが出て、大会を通してチーム力が一気に上がったなと感じました。このメンバーは、まだ我々が感じてない底力があるのかなと思います」

ネーションズリーグは既に3つ目のSTOPまで消化し、最初の2つのSTOPでいずれもベラルーシに敗れていた日本はSTOP3でそのベラルーシを破って今大会初のSTOP制覇。門脇は体を張ったディフェンスとリバウンド、チームメートを生かす動きで貢献した。総合優勝を目指す中、残る3つのSTOPも門脇のオールラウンドな働きは欠かせない。そして、この先のキャリアも「いけるところまでいきたい」という門脇には、日本を背負う選手になっていくことを期待したい。
文・写真 吉川哲彦











