腸内環境を整えることで疲労回復を早め、心身の不調を回避することができます。それは当然、質の高いトレーニングにもつながってきます。腸にはウイルスや病原体と戦ってくれる免疫細胞のおよそ70％が集まっていて、活性化させることで代謝も上がり、栄養が身体の隅々まで送り届けられることになります。発酵食品や食物繊維、大豆製品など腸によい食品を意識的に摂る食事が第一歩、あわせて適度な運動と睡眠でしっかりと脳を休ませて、「無敵」の腸内環境を整えましょう。

牛肉とセロリの炒め物

牛肉は良質なタンパク源であると同時に、ビタミンやミネラルも豊富で、身体作りの時期には必須の食材。セロリの香りには精神を落ち着かせる効果があり、ビタミンB1・B2も含んでいるため、エネルギー代謝を助けてくれます。牛肉と一緒に食べることでβカロテンやビタミンEの吸収率が上がり、免疫力も上がります。パクチーにはデトックス効果があり、体内に溜まりやすい有害な物質を排出してくれる効果があります。

小キスのみぞれがけ

小魚は油でゆっくり揚げることで骨まで食べられて、カルシウム補給に。キスは比較的消化しやすい高タンパク、低脂質の食材。汗と一緒に排出されるカルシウムなどの栄養素もたくさん補給できます。揚げ物はだいこんおろしと一緒に食べることで消化吸収がよくなります。

豆類のサラダ

豆類は食物繊維が豊富なタンパク源。腸を活発にする効果があり、夏場のだるさ解消や身体機能を正常に整える栄養素も豊富に含まれています。ひじきには余分な脂質や糖、塩分を体外へ排出してくれる効果があります。

アスパラとオクラの浅漬け

アスパラガスとオクラは食物繊維が豊富。アスパラガスに含まれるルチンはアスリートに不足しがちなビタミンCの吸収率を上げてくれる効果があり、オクラに含まれるペクチンには、胃の粘膜を保護して腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用があります。

もずくとなめこの味噌汁

夏場の汗をかくシーズンは特に、水分を食事からも意識してとるようにしましょう。もずくとなめこは、ともに整腸作用があり、抗酸化力と免疫力を高めてくれます。

レシピ協力：藤原則子さん
ご主人は新潟アルビレックスBB、群馬クレインサンダーズなどで選手として活躍された藤原隆充さん。アスリートフードマイスター3級の資格を取得し、選手生活を食事面からもサポートされてきました。

アスリートフードマイスターとは：アスリートのパフォーマンスを最大化するため、最適な食事プログラムを提供する人材　※アスリートフードマイスターは、株式会社アスリートフードマイスターが認定する民間の資格