過去1度しかない優勝だが、日本人が加わったのは2度目
ウィザーズも57年の歴史の中で、一度だけ優勝したことがある。41年前、ワシントン・ブレッツ時代の1977-78シーズンに歓喜の瞬間を迎えた。優勝した年である『1978』はキャッシュカードの暗証番号にしたいほど、ファンにとっては愛おしい数字である。しかしそれは応援する前であり、ブレッツの存在すら知らなかった時代のことだ。
優勝したのは1度しかないが、我がウィザーズに日本人がやってきたのは、八村が2人目である。日本代表スポーツパフォーマンスコーチの佐藤晃一さんは、2008-09から2012-13シーズンまでウィザーズのスタッフとして活躍していた。やっぱり日本人がチームにいることはうれしく、より身近に感じられる。
その八村は入団会見で、「まずはプレーオフを戦いたい。チームを助け、優勝したい」と、なんとも頼もしい発言をしてくれたことに涙する。その瞬間が来るのは早いに越したことはない。しかし、一朝一夕にはいかないのが世界最高峰リーグである。チーム発足60周年を迎える2021-22シーズン、歓喜の瞬間を迎えることを最短の目標に掲げよう。これから2シーズンはNBAではもちろんだが、世界と戦う日本代表でもステップアップし、ウィザーズの「希望」となって八村が長年の夢を叶えてくれると信じている。
八村フィーバーに便乗しつつ、ウィザーズファンを増やそうと目論むのがこの『ガンバレ!八村ウィザーズ』である。次回はチームカラーに着目しよう。
文・写真 泉誠一
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