自由の中にも考えてプレーする専修大学のオフェンス力
ディフェンスとリバウンドを強化してきた専修大学だが、リーグ戦を通してもオフェンスで凌駕していった印象がある。「自由に楽しめ」という佐々木ヘッドコーチは、「得意なプレーや努力してきたことを思いっきり表現しよう、オフェンスはそれで大丈夫」と選手たちに任せている。しかし、楽しむだけでは勝てるわけがなく、プロを目指す選手たちの成長にもつながらない。自由の中にも「試合の状況を見ながら、頭を使ってしっかり考えてプレーすべきだという指示はしています」。
「オフェンスは楽しいものですし、お客さんも見ていて楽しいのがオフェンスだと思うので、そこはもう思い切ってプレーすれば良いだけです」(佐々木ヘッドコーチ)
17年前、2002年に優勝したときも、オフェンスで観客を魅了していた。しかし、オフェンスは水物であり、シュートが入らない日もある。「監督経験を積んでいく中で、ディフェンスの重要性を感じていました。それをどう体現できるかを試行錯誤し、選手たちとコミュニケーションを取りながら作ってきました」という新たなスタイルが開花し、ディフェンスのチームである東海大学を上回ることができた。
準々決勝はその後も白鷗大学(関東7位)、大東文化大学(関東1位)が逆転勝利でベスト4進出を決めている。本命不在、混戦必至のインカレの行方やいかに!?
準決勝は専修大学vs白鷗大学、大東文化大学vs筑波大学に決まった。前者は今年の関東大学スプリングトーナメントでも準決勝で対戦し、その試合に勝った白鷗大学が優勝している。後者は2年前に大東文化大学が制したインカレ決勝と同じカードであり、その年に筑波大学は連覇を止められた。男子準決勝の前には女子決勝が行われ、3連覇が懸かった東京医療保健大学と3年ぶりに日本一を目指す白鷗大学が対戦し、クライマックスを迎える。
いずれもバスケットLIVEやJ SPORTSで中継され、男女決勝戦はBSフジでも生中継されるのでお見逃しなく。
バスケットLIVE(インカレバスケ)
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第71回全日本大学バスケットボール選手権大会(BSフジ)
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文・写真 泉誠一