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昨年の決勝の悔しさを、残り3.3秒で乗り越えた専修大学が準決勝進出「今年はウチが勝つ番だ!」

最大20点リードされても「相手のリズムが目に見えて崩れてきている」

男子インカレ(第71回全日本大学バスケットボール選手権大会)準々決勝は、1試合目から手に汗握る好ゲームが続いた。関東大学リーグ戦では1勝1敗だった専修大学(関東2位)vs東海大学(関東6位)は、昨年の決勝と同じカードである。今シーズンの決着をつける3戦目は、東海大学が第1クォーターを終えた時点で19-9とリードを広げていった。

東海大学は、大倉颯太(北陸学院高校)が思い切り良いペイントアタックを仕掛け、突破口を開いていく。同じく2年生の八村阿蓮(明成高校)とともに得点を重ね、第1クォーターで10点差をつけた。第2クォーターも、2年生の佐土原遼(東海大相模高校)が3Pシュートを3本沈め、36-21と東海大学がさらにリードを広げる。陸川章ヘッドコーチは「みんながインサイドに向かってファイトし、アタックしてくれました」と強気のプレーで組み立てる。ディフェンスが収縮したところで大倉、西田優大(福大大濠高校)、さらに笹倉怜寿(東海大三高校)による3連続3Pシュートが決まった第3クォーター中盤、東海大学は55-35と20点差をつけた。

しかし、専修大学の佐々木優一ヘッドコーチは、「相手のリズムが目に見えて崩れてきていることは感じていました」と慌てることなく、細かい指示を選手たちに送り続ける。

「ここがひとつの山であり、明日のことは試合が終わってから考えよう」

昨年の決勝は88-70で東海大学が勝利し、5年ぶり5回目の日本一に輝いた。その1年前も両チームはインカレで対戦している。その年の関東大学リーグ2位だった専修大学に対し、同9位でシード枠にさえ入れなかった東海大学と2回戦で早くも相まみえる。77-74で勝利したのは9位の東海大学であり、専修大学はアップセットされた形となった。

ここがひとつの山であり、明日のことは試合が終わってから考えよう」と佐々木ヘッドコーチは選手に伝え、過去2年間のリベンジに燃える専修大学。東海大学は強固なディフェンスから気持ち良くオフェンスにつなげ、最大20点差をつけた。その状況でも「誰ひとり諦めておらず、少しずつゾーンディフェンスが効いていました」とポジティブな変化を指揮官は感じ取っていた。「東海大学は平岩(玄)君(土浦日本大学高校)や八村君のファウルが少しずつ混んでいたので、ディフェンスさえガマンしていれば、オフェンス能力はウチの方が高いという自信があり、必ず流れは来る」と選手たちを落ち着かせた。

第4クォーター中盤、エース盛實海翔(能代工業高校)が決めた3Pシュートから、疑うことなかった流れがいよいよ専修大学に傾きはじめる。インサイドからアブ・フィリップ(アレセイア湘南高校)がバスケットカウントを決め、専修大学が一方的に得点を決めていく。平岩がファウルアウトし、東海大学は劣勢を強いられる。残り2分39秒、西野曜(近大附高校)が3Pシュートを決め、14点ランした専修大学が67-66と逆転に成功した。しかし東海大学も大倉颯太、八村が負けじと決め返し、71-71同点。残り16.6秒から、専修大学が勝負を決めるオフェンスに向かう。

残り3.3秒、エースの盛實が3Pシュートを決めた。「39分間できていてもダメ。40分間ディフェンスとリバウンドに対する意識を持って戦うこと」を佐々木ヘッドコーチは徹底してきた。その言葉どおりに東海大学のラストプレーを阻んで40分を迎え、74-71で専修大学がついに勝利し、一つ目の山を越えた。

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