3×3.EXE PREMIERも終盤戦に突入し、女子カテゴリーは8月8日のラウンド7も含めて残り2ラウンド。エミテラス所沢で開催されたそのラウンド7は、参入以来初のラウンド決勝進出となったOWLS.EXEを下したSHINJUKU GIVERS.EXE(以下、SHINJUKU)が制覇した。川越プリンスホテルでのラウンド5以来、2度目のラウンド優勝だ。
同じラウンド優勝でも、ラウンド5とは異なる部分があった。森美麗に代わって弱冠20歳の松本千寿がロスターに入った点だ。昨シーズンまでWリーグでプレーし、今年度の3×3 U23日本代表にも名を連ねた森の不在はチームにとって確かに痛手だったはずだが、松本は果敢なアタックと2ポイントでスコアメーク。グループ戦突破のカギを握ったFLOWLISH GUNMA.EXE戦では、KO勝利まであと2点に迫った残り41秒で相手のファウルを誘い、フリースローを2本とも決める度胸の良さを見せた。

「自分はプレミアでプレーした経験がまだ浅くて、チームのメンバーも他のチームの人たちも長くプレミアでやってきた人ばかりなので、強さの差を見せつけられたら怖いという気持ちはあったんですけど、そこは自分との戦いだと思って、絶対勝つって気持ちで最後までやり遂げました」
今年のSHINJUKUは昨年から在籍する高桑由実と水野菜穂に加え、森の他に岡田真那美とイベ エスター チカンソも合流した豪華な面々。今シーズン松本が出場したのはラウンド1だけで、得点も2点止まりだった。徐々に結果が伴ってきたチームにおいて、主力に代わってコートに立つことへの不安は「ありましたね」と包み隠さなかった。
「チームの練習のときから、いつものメンバーから誰かが欠けたら次はおまえだからなってコーチから言われてて、その度にドキッともしますし、今回も美麗さんの代わりって直接言われて責任を感じてたけど、自分は自分のプレーでチームに貢献できるように、とにかく日々の練習で磨きまくって美麗さんにも劣らないように、緊張感とずっと戦ってました」
一見するとそんな張り詰めた様子は感じられない強気なプレーぶりだったが、そこには並々ならぬ覚悟が隠れていた。それは自身よりも場数を踏んできた周囲に対する敬意であり、自身の内面に向けられた喝のようなものでもある。
「正直、結構ビビり症なんですけど、それじゃ一生活躍できないし、若いからといってこのプレミアのコートにビビって立つのも申し訳ないというか、周りに失礼。本当にプレミア優勝を目指してる人たちってすごく戦ってる目をしてて、その中で自分だけ怯えた目をしてても、見てる人だって全然面白くないだろうし、ただただ申し訳ないから、もうやるしかないって気持ちです」

コートに入れば年齢は関係ない。それは松本も重々承知の上で、この日は「遠慮せずにプレーできました」と良い感触もあった。自分のパフォーマンスは全て自分次第、そのことも松本はわかっている。
「最近GIVERSではなかなか試合に出てなかったんですけど、いつもプレミアに出てるメンバーと練習して、そこで力をつけていける環境で、それこそ経歴のある人に普段からビビっててもしょうがないなって思ってるので、戦う意志を持って、対相手じゃなくて対自分。自分と戦う気持ちでずっとやってます。最終的には自分のバイブスだと思います」











