── 開催が決定したときはどんな気持ちでしたか?
新発田市役所から開催のOKが出たときは嬉しさもありながら、すごいこと言ってしまったなと怖くなりました(笑)。どんなイベントでもそうなんですが、開催へのタイムリミットが決まってしまうワクワクもありながらドキドキです。本番当日までは何が起こるかわからないですからね。でもそのドキドキ感がたまらなくてイベントプロデュースの仕事をやめられないのかもしれません。
── その怖さはどうやって克服を。
仲間です。仲間たちとどうやったら、イベントがうまくいくか話していると、いろいろなアイデアを提案してくれて、その思いを実現したい、叶えたいとさらに思ってしまうんです。僕が提案して協力してもらっているのに逆に勇気をもらえるんです。今回のイベントでも、最初はストリートバスケだけのイベントの予定が、途中からバスケだけでなく、アメリカをテーマにして、ハーレーやアメ車、アメカジスタイルの服や雑貨なんかも展示してもアリだね、と世界観が広がりました。それらは実行委員会の仲間のアイデアなんです。自分一人では想像もしなかったことが、仲間といると見えてくるんです。
── 実行委員会にはどういった方々が集まっているんでしょうか。
今回のイベントのスローガンにもなっている「CrazyHoop」が実行委員会とイベントに共感していただいているサポーター30社のチーム名です。「Crazy」は「常識破り」や「熱狂」、「Hoop」は「バスケットのゴールリング」から「グループの輪」とをイメージしています。地元新潟をもっとよくしたい、楽しいことをたくさんやりたいという想いと情熱を持った人間が集まって来ています。大事なことは、「頼まれ事」でなく「自分事」にして使命感を持って考えて動くことだと思います。今の10代や20代の人たちはわざわざチャレンジすることを望まなくなっていると思います。このイベントが終わったら、最後に参加してくれた若い人たちに、「自分もいつかこんなイベントがやりたいな!」と思ってもらえたら最高ですね。
── 今後の展望や目標を教えてください。
このイベントは、1回だけで終わるんじゃなくて、2回目、3回目と続けることで進化していくと思っています。イベントを見て、もっとこうしたら面白くなると思ってもらったら協力してくれる人も増えるだろうし、前回のチャンピオンを倒してやろうと言う野心も生まれてくると思います。新潟県は、まだまだ他県に負けないポテンシャルがあると僕は思っていて、そのことにみんながさらに気付いてくれれば、僕が子どもだったころの賑わいや活気が復活できると信じています。ここに暮らす全員が情熱とロマンを持って、やりたいことがしがらみなく素直に実現できてしまう街にしていきたいですね。
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SHIBATAストリートバスケバトル実行委員会
HAPPINESS & LUCK
アートディレクター/プロデューサー
松田 英幸
新潟県生まれ。2000年に上京し数社の広告代理店を経て、2007年にクリエイティブデザイン「HAPPINESS & LUCK」を開業。全国の大手・中小企業や個人、町おこしのブランディングやデザインの実例は50社以上。大手に負けないくらいよい商品・サービスを世の中に提供しているのにその魅力がうまく伝わらず埋もれている物を全国から見つけ出し、ブランディング・デザインの力でその魅力を再構築しヒット商品へ導く手助けをしている。広告デザイン賞にて多数の受賞歴あり。
「SHIBATAストリートバスケバトル」をプロデュースするアートディレクター松田英幸さんに聞く
VOL.1 新発田市をストリートバスケの街に「ワクワクを引き継ぐのが僕の使命」
VOL.2 ワクワクな夢を持った子どもたちのために新発田市をストリートバスケの街にする夢、必ず叶えます!
文 バスケットボールスピリッツ編集部
写真提供 CrazyHoop