試合の前日には、開始の24時間前くらいから炭水化物を意識的にたくさん摂るようにしていきます。炭水化物は体内でエネルギー源となる糖質などを含む重要な栄養素。糖質を体内に蓄積させ、大切な勝負に備えましょう。また、カルニチンやビタミンB1を一緒に摂ることでエネルギーの変換効率が高まり、疲労回復に役立ちます。試合前の緊張感もあり、いつも通りに消化吸収が行われない可能性もあります。消化によいものを摂取するようにしましょう。
豚ロース丼
豚ロース肉にはビタミンB1が豊富、疲労回復やエネルギー代謝を高めてくれます。玉ねぎは血流をサラサラにして栄養を隅々まで運び、ニンニクとしょうがに含まれるアリシンはビタミンB1の吸収を高める効果があります。
・豚ロース肉 300g
・玉ねぎ 1/2個
・片栗粉 小さじ2
・ごはん 400g
・赤唐辛子 お好み
・かいわれ大根または青ねぎ 適量
・しょうゆ 大さじ2
・酒 大さじ2
・砂糖 大さじ1
・ニンニク 1かけ分
・生姜 1かけ分
・みりん 大さじ1
作り方
1.豚ロース肉の両面に片栗粉をまぶす。玉ねぎはスライスし、水にさらしたら水気をとっておく。生姜とニンニクはすりおろし、[A]をすべて混ぜ合わせておく。
2.フライパンにお肉を並べて焼き、中まで火を通したあと、[A]を入れて強火にし、よくタレと絡める。
3.どんぶりにご飯を盛り、スライスした玉ねぎを乗せ、その上に[2]を盛り付けて完成。
里芋とツナのオリーブ油サラダ
里芋の成分に含まれるビタミンB6はタンパク質の代謝を助け、DHAとEPAを多く含むツナ缶が集中力を高めてくれます。
・里芋 中サイズ2個
・ブロッコリー 60g
・ツナ缶 1缶(70g)
・プチトマト 3個
・塩こしょう 2つまみ
・ニンニクチューブ 1cm程
作り方
1.里芋は皮を剥いて半分に切り、耐熱皿にのせラップをかけてレンジ(600W)で3分加熱(くしがスッと通るまで、里芋の大きさで調整)。加熱したらポテトマッシャーで潰しておく。ブロッコリーも食べやすい大きさに切り、ラップをかけてレンジ(600W)で2分加熱、食べやすい硬さになったら粗熱をとる。トマトは食べやすい大きさに切る。
2.ボウルに[1]と水気を切ったツナ、塩こしょうとオリーブ油を入れ、よく和えて完成。
焼きししゃも
ししゃもは卵や皮までまるごと食べられるので、タンパク質やカルシウムはもちろん、コラーゲンなどの栄養を効率よく摂取することができます。
・ししゃも 8尾
作り方
1.ししゃもを焼き、レモンを添えて完成。
しじみうどん
うどんで汁物からもタンパク質の補充を図り、しじみに含まれるオルニチン成分が持久力の向上と睡眠の質をあげてくれます。
・しじみ 100g
・乾燥わかめ 1g
・めかぶ 40g
・白だし 大さじ2
・水 600cc
作り方
1.しじみを下処理し、乾燥わかめは水(分量外)で戻しておく。
2.鍋にうどん2玉と、うどんがかぶるくらいの水(分量外)を入れて火にかけ、うどんがほぐれたら、ざるにあげて水気を切っておく。
3.鍋に水600ccとしじみを入れ火にかける。貝が開いたら白だしとうどんを入れ、温まったら器に盛り、めかぶを乗せて完成。
具だくさんたまご焼き
たまごやチーズはタンパク質が豊富。筋肉の材料となり、身体の細胞や組織の修復と再生には必要不可欠。
・たまご 2個
・青ねぎ 10g
・乾燥ひじき 1g
・にんじん 20g
・プロセスチーズ 10g
・ごま油 大さじ1
作り方
1.乾燥ひじきを水(分量外)で戻して水気を切っておく。青ねぎは輪切りに、にんじんはみじん切りにして耐熱皿にのせ、ラップをしてレンジ(600W)で1分加熱。食べやすい硬さになったら粗熱をとる。チーズもみじん切りにする。
2.たまご2個をボウルに割り、[1]の材料と塩こしょうを入れ、よく混ぜ合わせておく。
3.フライパンにごま油をひき、[2]を焼いて完成。
ミルク白玉
糖質の摂取に。腹持ちもよいので、試合当日の補食にも。
・白玉粉 100g
・牛乳 100cc
・黒みつ 大さじ2
作り方
1.白玉粉をボウルに入れ、牛乳を少しずつ加えて耳たぶくらいの硬さになるまでよくこねる。
2.食べやすい大きさに丸め、沸騰したお湯(分量外)に入れ、浮き上がってきたら冷水(分量外)に入れる。
3.器に盛り、きな粉、黒みつをかけて完成。
レシピ協力:藤原則子さん
ご主人は新潟アルビレックスBB、群馬クレインサンダーズなどで選手として活躍された藤原隆充さん。アスリートフードマイスター3級の資格を取得し、選手生活を食事面からもサポートされてきました。
アスリートフードマイスターとは:アスリートのパフォーマンスを最大化するため、最適な食事プログラムを提供する人材 ※アスリートフードマイスターは、株式会社アスリートフードマイスターが認定する民間の資格