秋は夏の疲れが出やすいとき。冷たいものを摂取しすぎた内臓冷えタイプや、冷房や外気などの温度差によるタイプのもの。どちらの場合も血行が悪くなったり、自律神経の乱れや胃腸障害が起きやすくなり、なかなか物事に集中できない一因に。コンディションがバッチリでも、集中できていなかったら日ごろの努力の成果は発揮されません。集中力を持続させ、判断力を向上するには食事も重要な要素の一つです。脳や全身の血液の巡りをよくし、能力を十分に発揮できるように。重要になってくる栄養素はEPA、DHAなどの不飽和脂肪酸(オメガ3系)、そして精神の安定に効果があり、免疫力をアップさせるビタミンCやビタミンD、マグネシウムです。また質のよい睡眠中は、脳内の整理や細胞の再生、疲労回復が行われます。よい睡眠をとることも心がけましょう。
香味だれチキン
鶏肉は比較的消化しやすく胃腸に負担をかけづらいタンパク源です。さらに高タンパクでありながら、造血作用があるモリブデンや、全身に酸素や栄養を送るのに必要な鉄、精神を安定させる効果があるビタミンCやビタミンD、パントテン酸を含むなど、栄養豊富な食材でもあります。
・鶏もも肉 300g×2枚
・塩 2つまみ
・こしょう 2つまみ
・小麦粉 小さじ2
・長ネギ 1本
・ナッツ類 5粒
・カイワレだいこん 20g
・千切り赤唐辛子 適量
・お好みのサラダ(ベイリーフ、トマトなど)
・ごま油 小さじ1
・粉チーズ 適量
・オリーブオイル 適量
・しょうゆ 大さじ1と1/2
・酢 大さじ1と1/2
・甜麺醤 小さじ1
・ごま油 大さじ1
・長ネギ(みじん切り) 大さじ1杯分
・すりおろしニンニク 小さじ1/2
・すりおろしショウガ 小さじ1/2
作り方
1.鶏もも肉はスジを切り、両面に塩こしょうをふり、小麦粉を小さじ1ずつまぶしておく。長ネギは白髪ネギにし、水にさらしたあとしっかりと水気をとる。ナッツを砕いておく。[A]を混ぜ合わせておく。
2.フライパンにごま油小さじ1を入れ、鶏もも肉を皮から先に両面焼き、フタをして弱火から中火で15分焼く。
3.[2]を食べやすい大きさに切ってサラダとお皿に盛り、白髪ネギと、赤唐辛子とナッツをのせる。
4.鶏もも肉には[A]のタレをかけ、サラダに粉チーズとオリーブオイルをかける。
サーモンマリネ
サーモンとアボカドは不飽和脂肪酸を多く含みますが、火を通すと劣化してしまうので生で食べるのがベスト。血液をサラサラにし、脳に栄養を送ってくれます。サーモンのアスタキサンチンは抗酸化作用があり、酸素をたくさん使うアスリートには欠かせません。アボカド、レモンのビタミンB1、B2はエネルギー代謝をよくし疲労回復、筋肉の再生を助けてくれます。
・サーモン刺身 100g
・アボカド 1と1/2個
・タマネギ 1/2個
・レモン スライス2枚分
・塩こうじ 小さじ1
・おろしニンニク 少々
・オリーブオイル 大さじ1
・レモン汁 小さじ1
・砂糖 少々
・こしょう 少々
作り方
1.サーモン、アボカドは食べやすい大きさにスライスする。玉ネギもスライスし、冷水に浸してから水気をよく切っておく。レモンも薄くスライスする。[A]をよく混ぜ合わせておく。
2.お皿に材料を盛り付け[A]をかける。
ナスとかぼちゃのナンプラー漬け
旬のかぼちゃは糖質のほかビタミンとミネラルが豊富。かぼちゃに多く含まれるベータカロテンはビタミンAとしての働きだけでなく抗酸化作用による疲労回復効果があり、免疫力を強化してくれます。かぼちゃに含まれるビタミンA、Eは油と一緒に摂ることで吸収率が上がる性質があります。
・ナス 60g
・かぼちゃ 60g
・白ごま 小さじ1
・大葉 2枚
・ごま油 大さじ2
・ナンプラー 大さじ1
・みりん 10cc
・酒 50cc
・めんつゆ 大さじ1と1/2
・すりおろしショウガ 少々
・すりおろしニンニク 少々
・赤唐辛子 1/2本
作り方
1.ナスを乱切りにする。水に浸してアクを抜いて水気を切り、かぼちゃはスライスしておく。[A]の調味料をよくまぜ、赤唐辛子をちぎって入れる。
2.フライパンにごま油を入れ、かぼちゃ、ナスを炒め、[1]で合わせた[A]に1時間以上漬け込む。
3.器に大葉をしき、その上にナス、かぼちゃを並べ、白ごまをかけて完成。
芋煮汁
旬の食材は栄養価が高いので汁物にすることで流れ出た栄養も摂取できるように。身体を温める食材を使っているため、冷えた胃腸も温まります。
・里いも 150g
・牛肉(細切れ) 60g
・突きこんにゃく 60g
・シメジ 50g
・長ネギ 30g
・しょうゆ 大さじ1と1/2
・だしの素 小さじ1
・水 400cc
・青ネギ輪切り 適量
作り方
1.里いもの皮をむいて食べやすい大きさに切る。シメジは石付きをとってほぐし、長ネギは1cmくらいの厚さで輪切りにする。
2.鍋に水を入れ、里いもをゆでる。里芋が柔らかくなったら、シメジ、長ネギ、牛肉、こんにゃくを入れ、牛肉に火が通ったらだしの素、砂糖、しょうゆを入れて、5分ほど弱火で煮込む。器に盛り、青ネギをのせる。
レシピ協力:藤原則子さん
ご主人は新潟アルビレックスBB、群馬クレインサンダーズなどでプロ選手として活躍された藤原隆充さん。アスリートフードマイスター3級の資格を取得し、選手生活を食事面からもサポートされてきました。
アスリートフードマイスターとは:アスリートのパフォーマンスを最大化するため、最適な食事プログラムを提供する人材 ※アスリートフードマイスターは、株式会社アスリートフードマイスターが認定する民間の資格
撮影協力:花のガロガロ