SF:馬場雄大(アルバルク東京)
ボールを手にした瞬間トップスピードでゴールに向かい、鮮やかにダンクを決める。馬場の魅力は何と言ってもバスケットの醍醐味を体現できることにあり、見る者をわくわくさせる“スター性”はリーグ一、二を争うと言っていいだろう。昨シーズンは主にシックスマンとして起用されたが、図抜けた身体能力を発揮して流れを呼び込む“起爆剤”の働きが光った。課題の1つであったアウトサイドシュートの安定感が増したことも大きなプラス材料。プレーの幅が広がったことで相手にとってますますやっかいな存在になりつつある。エースの田中大貴がハムストリングを痛め戦線離脱した際はその穴を埋め、チャンピオンシップに入っても今ひとつ調子が上がらない田中に変わってスタートからコートに立った。田中とともにスタメン出場したファイナルでは、最終クォーターに千葉の反撃に苦しめられたものの、12得点、12リバウンド、6アシストで2連覇達成に貢献。誰もが認めるファイナルMVPとなった。細部に目をやればまだ小さなミス、瞬時の判断力など修正すべき点はあるが、それを含め今後どんな進化を見せてくれるのか、スター性と実力を兼ね備えた伸びしろに期待したいところだ。
映像提供:バスケットLIVE