どうでも良いバスケネタを肴に呑んでいるときが至福のときだ。日本バスケが盛り上がりを見せている今だからこそ、余計にそう感じる。メディア仲間やOB・OG、会場でよく会うファンの方、オフシーズン中は現役選手などなど、様々な形でバスケをこよなく愛する皆さんと酒席をともにさせていただく機会がある。酒が進むにつれ、熱いアイディアが飛び交う妄想話に発展するのがなにより楽しい。しかし大概、翌日には忘れてしまっている…。
愛すべきバスケバカたち(※最大限の賛辞)と交わしたネタを紹介しつつ、今宵、皆さんの飲み会で話題になればうれしい限りである。日常的な妄想が単なるブームではなく、バスケを文化にしていくはずだ──という大志を抱きつつも、記憶の片隅に残っている程度のゆる〜い話をはじめていこう。
もしも、Bリーグにドラフトがあったら……
八村塁が我が愛しのウィザーズにドラフト1巡目9位で指名され、まだまだ興奮冷めやらぬ6月末。バスケに関するものしり博士のS氏に祝福されながら、餃子をつまみに酒が進む。八村塁やウィザーズの存在を知っていたかどうかは定かではないが、今年のNBAドラフトは過去に例がないほどの盛り上がりを見せた。
「もしも、Bリーグにドラフトがあり、今の大学生の名前が呼ばれたらどういう反応をするだろう?」と、我々は妄想ゾーンに足を踏み入れる。
「Bリーグドラフト1巡目1位指名は○○○○、△▽大学」
なんて呼ばれた瞬間……「誰?ってなるよね」と意見が一致した。
笑い話ではあるが、笑えない。スピリッツをご覧いただいている酔狂(※最大限の賛辞)にとっては、大学で活躍する選手の名前はご存じだと信じたい。しかし、一般層だけではなく、多くのBリーグファンにも響かないであろう状況が今の大学バスケである。違う酒席では「どうしたら大学バスケが盛り上がるか?」について、某大学ヘッドコーチとともに熱いアイディアを出し合うも、その夜は結論に至らなかった。
プロ野球のドラフトの場合、甲子園を沸かせたヒーローの名が呼ばれることで「おぉー」ってなる。バスケも高校はメディアに取り上げられ、大学とは比較にならないほど露出は多い。月刊バスケットボールやバスケットボールキングでは、早くもインターハイに向けた注目選手が紹介されている。それだけニーズがある証拠だ。