川崎ブレイブサンダース #7 篠山竜青

目指すは「誰もが認めるリーグNo.1のポイントガード」

※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年9月末発行vol.13からの転載

昨シーズン、リーグ1位の勝率を誇りながらファイナルで敗れ、Bリーグ初代王者の座に就けなかった川崎ブレイブサンダース。しかし、その中で際立った活躍を見せたのが篠山竜青だ。キャプテンとして、ポイントガードとして、そして苦境を打開するスコアラーの1人として終始川崎を牽引した篠山に昨シーズンの自分、そして今シーズンに懸ける自分について話を聞いた。

── 昨シーズンのチャンピオンシップで見せた篠山さんのプレーについて、井上雄彦さん(漫画家)がSNSで「もし川崎が優勝していたらMVPは間違いなく篠山竜青だった」と賞賛していました。あのスラムダンクの作者までも唸らせてしまう素晴らしい活躍だったと思います。79-84で栃木ブレックスに敗れたファイナルをあらためて振り返っていただけますか。

試合終了後、周りから「残り5分の攻防が勝敗を分けた」という声が聞こえてきましたが、その5分の間に僕はライアン(スパングラー)のアリウープを演出しようとして2度とも失敗しました。1本目のタイミングはドンピシャだったので、もし決まっていたら逆転できていたし、流れをぐっと引き寄せることができたかもしれません。けど、あたりまえですが、勝負に『たら、れば』はないし、2回目のパスは今度こそライアンに決めさせたいという気持ちが勝って、それがミスにつながってしまったような気がします。いずれにせよ、勝負どころできっちり仕事をしてきた田臥(勇太)さんに比べ、自分のプレーの精度が低かったということ。記者会見でも言いましたが、田臥さんに「まだまだ甘いよ」と言われているような気がしたファイナルでした。

── それでもクォーターファイナルからファイナルまで得点面でもチームをリードしたことは自信につながったのではないですか。

間違いなく自信になりました。昨年はシーズン前に初めて日本代表に選ばれたことで「より自分をアピールしていかなければ」という思いも強かったですし、辻(直人)とライアンがケガをしたとき、たまたま招集されていた代表合宿でアシスタントコーチの佐々(宜央・現琉球ゴールデンキングスヘッドコーチ)さんから「1試合に二桁得点するぐらいの気持ちでゴールにアタックしろ」と言われたり、コーチのルカ(パヴィチェヴィッチ・現アルバルク東京ヘッドコーチ)さんからピック&ロールについて学んだことも大きかったです。川崎に帰ってからは(藤井)祐眞と2人でアシスタントコーチの佐藤賢次さんに付いてシュートやピック&ロールからのフィニッシュなんかをずっと練習していました。そういう一連のことが僕にとってはいいタイミングで起こったというか、辻やライアンの穴を自分が埋めなきゃという気持ちが変に空回りすることなく、自分がイメージしていたように身体が動きました。思い描いていたプレーがやっと体現できたような手応えがありましたね。

── 「自分がイメージしていたように」と言われましたが、普段からイメージトレーニングをやっていたのですか。

チャンピオンシップの1戦目(渋谷サンロッカーズ戦)の週にボールを家に持ち帰り、仰向けに寝っ転がってシュートを打つイメージトレーニングを始めたんです。そんなことやるのは中学生以来でした(笑)。ところが、それからシュートの確率が良くなったんですね。そのイメージトレーニングの成果だったのかどうかはわかりませんが、自分の中では「これをやるとシュートが入る」って一種のおまじないみたいになって、なんですかね、自分で自分を暗示にかけちゃったんですかね(笑)。

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