── 開幕戦後の記者会見で、テーブスヘッドコーチは「がんばることが大事」と話していました。
日本代表でも求められるプレーは同じで、全てがつながっており、今の環境は全てがプラスだと捉えています。試合中は真顔で淡々とプレーしているとまわりから言われます。もっと気持ちを出せとか、シュートが入ったらガッツポーズをしたり、笑ったりすることが足りないとも言われています。そこを表現しながらチームを勢いづけたいです。
── 開幕戦で3Pシュートを決めたあとのガッツポーズは意識していたわけですね?
そうです。本当はBTヘッドコーチに3Pシュートを決めたあとに指を指せと言われていましたが、できませんでした。余裕がないわけではないですが、プレーになると真顔になり、どうしても淡々となっちゃいます。
── 新たな仲間たちとの連携は問題ないですか?
富士通の良いところは仲が良いところです。自然とみんなが寄ってきて話してくれるので、プレー面での合わせも自然と噛み合ってきているな、と感じます。
── 移籍者だからこそ比較できるわけですが、デンソーと富士通の違いをどう感じていますか?
デンソーのときはインサイドで主軸となる選手が多かったので、私自身が成長していなかったことを実感しました。でも、富士通では私がリバウンドを獲らなければいけないし、私が渡嘉敷選手を守らなければいけない。そういう状況に開幕戦から立たされて、やっとチームに貢献していることを感じながら戦うことができました。デンソーのときよりも責任感は強くなったと思います。
── ファウルトラブルも、プレータイムを得られなければ経験できないことです(笑)。そのような経験を一つひとつ積み重ねて、自らの夢や目標に向かっていくわけですね。
ここからがスタートです。
part3「『NEWSELF』新しい自分を追い求めて」へ続く
文 泉誠一
写真 沼田侑悟