責任感とはどのようにして育まれていくものなのだろうか。いや、そもそも育まれるべき責任感とはどんなものなのだろうか。彼、開志国際の #5 髙橋歩路を見ていて、そんなことを思った。
中学3年次にU16男子日本代表に選出されるなど、当時から注目を集めた髙橋は、開志国際で1年生からベンチ入りを果たし、試合にも起用されてきた。2年生になるとスタメンの座のみならず、エースの座まで勝ち取っている。そんな高橋も最終学年を迎え、最後のインターハイを戦った。結論を言えば、準決勝敗退。それも昨冬のウインターカップ3回戦でオーバータイムの末に2点差で敗れた福岡大学附属大濠との再戦で、今度は8点差で敗れた。

むろんお互いにチーム構成が異なるし、開志国際だけに目を向ければ、主力のホーキンス然がケガでインターハイに出場できなかったことも悔やまれる点のひとつだろう。それでも彼らは、結果としてインターハイを優勝する福岡大学附属大濠を十分に苦しめた。
髙橋はその試合で20得点をあげている。チーム最多得点こそ恒岡ケイマン(31得点)に譲ったが、シュートの試投数を含めてエースとしての役割は果たしていたと言っていい。
シュートだけではない。福岡大学附属大濠との試合に限らず、今大会の髙橋は周りを生かす場面でも存在感を示していた。その2日前、13得点に終わった八戸学院光星戦の後、自分の出来を「最低限」と言いながら、こう続けている。
「今年のチームは、自分が点を取らなくてもいいところが強みです。昨年は自分が点を取らないとチームが負けましたし、その責任感もありました。もちろん今年もその責任感は持っていますけど、今年のチームは自分のシュートが入らなくても(池田)楓真だったり、ケイマンだったり、チネ(イヘツ グッドラックチネドゥ)、あとから入ってくる早野(剛)ら誰でも、どこからでも点を取れるのが強みです。シュートが当たってないなと思ったら、今日みたいに自分がスクリーナーになったり、アシストに回ったり、リバウンドが頑張ったりというところで、チームを勝利に導けるというのが今年の強みだと思っていて、そのへんの自分の役割は徹底できたかなと思います」

エースは得点を取ることが大きな役割のひとつだが、けっしてそれだけではない。髙橋が言うように得点には波が出やすい。マークも当然厳しくなる。プロであってもコンスタントに得点できるわけではないのだから、高校生であればなおさらだ。でもそのときにどうするか。役割を果たせないからと言って、ヘッドダウンをしていては悪循環に陥るだけである。











