「バスケットボールで町おこし!新発田をストリートバスケの町へ」を目指した3on3バスケのイベント「SHIBATAストリートバスケバトル」が2020年の12月13日(日)に新潟県、新発田市役所ヨリネスしばた「札の辻広場」にて初開催となった。本来であれば3月に開催される予定だったイベントなのだが、新型コロナウイルスの感染拡大により、開催直前になって延期を余儀なくされていた。延期から9ヶ月を経たこの日、入場制限を設け、オンラインでの中継を採用するなど感染対策を徹底し、ついに開催までこぎつけることができた。ここまで紆余曲折があったうえでの開催、繰り広げられるバスケバトル、盛り上がる会場を前に、さぞや感慨深いことだろうと総合プロデュースを担当するアートディレクターの松田英幸さんに話を聞いてみたのだが……「構想から3年、ずっと夢に見続けてきたこの景色が想像以上にカッコ良くて…感動して涙がこみ上げてきて、言葉にならなくて……すいません」と声を詰まらせてしまった。
「SHIBATAストリートバスケバトル」の大会形式はトーナメントでもリーグ戦でもない。主催のクレイジーフープが招聘した謎の実力者チーム「クレイジーモンスター」に対し、新潟限定で募集した参加チームが挑戦していくという「バトル形式」。参加6チームが順番にクレイジーモンスターに挑み、その勝敗と達成度に応じて、ミシュランで1つ星をもらった新発田商店街の人気寿司店でのディナーコース招待などたくさんの豪華商品をゲットしていく。もしクレイジーモンスター側が全勝した場合は景品を総取りできる企画である。
クレイジーモンスターについて「会った瞬間に彼らに初代クレイジーモンスターを託したい!と思いました。本丸中学校のOBが中心で、社会人になってもバスケに対して情熱をもっていたこと、そしてスポーツマンとしての誠実な人柄。この大役を彼らならやり遂げてくれるのでは!と思いました」と印象を語る。新発田市は全国制覇を成し遂げた本丸中学校があるバスケどころだが「新発田でこんなバスケのイベントがあるのに、なんで彼らはエントリーしてないんだろう?もしかしたら、あのチームがモンスターなんじゃないか?って噂になっていたようです」というほど新発田でも抜きん出た存在であり、実際にそのプレーぶりを見ても「やっぱり上手くて、超カッコイイ(笑)」と参加者の前に壁となって立ちはだかっていた。
「クレイジーモンスターとのバトル形式を思いついたのは、実は開催の2ヶ月前。普通のトーナメントではどこでもやっているし、なんだか企画がクレイジーではない。町おこしの話題性としても差別化が弱いのではないかと思いました。イベントをブランド化するには、やっぱり他ではできないことをやりたかった。そこにこだわって急遽企画を変更しました。トーナメントでもリーグでもない。『バスケの町が生み出したモンスター』を倒したら、新潟の豪華景品がもらえるという単純明快でわかりやすい企画。将来『このチームを倒すために!』と全国からバスケの猛者たちが集まってくるはずです!」