東京オリンピックへ向けて、「みんなで盛り上げて行くぞ」とがんばってきたのが3×3業界です。新種目として採用され、さらに自国開催ということも追い風となって成長し続けてきましたが、オリンピックが終わって半年以上が過ぎた今、期待していたような盛り上がりは感じられていません。スケートボードやクライミングなど同じく新種目となった他のアーバンスポーツと比較しても、そこまでインパクトを残せていないのではないかというのが正直なところです。せっかく東京オリンピックで盛り上がったのに、このままではもったいないという危機感をひしひしと感じています。
デザインからアップデートし、カッコ良さを追求
僕がこの仕事に携わる理由は簡単で、「バスケを愛しているし、好きでしょうがないから」です。今、3×3.EXE PREMIERに携わる機会をいただき、これまで以上の責任とやり甲斐を感じています。今後は3×3をもっと生活に取り込み、スポーツという枠を超えたカルチャーとして広めることができれば、日本に対するスポーツの在り方さえ変える存在になり得ると思っています。実際、スケートボードはもう社会を変えつつあり、楽しく自分らしくあることが評価されています。それは、僕がプレーしてきたSOMECITYで感じていた根幹の部分と変わりません。これまで育まれたカルチャーも大事にしながら、さらにアーバンスポーツとして「新しいライフスタイル」の一つへと昇華させていくことが目標です。
競技を超えていろんな関わりを持てる3×3.EXE PREMIERだからこそ、大きな可能性を感じています。3×3やバスケを知らなくてもオーナーや協賛社として関わることができます。どんな地域でもプロチームを持つことができ、大会だって開催できます。もっとオープンに3×3のカルチャーを広げていくことに対して、3×3.EXE PREMIERが持つ可能性は無限大に広がっています。だからこそ、単なる企業が行っているスポーツリーグだけで終わらせたくない思いが強いです。
5月28日よりワテラスのオープンスペースで、現状は観客も入れて迎える開幕戦へ向け、日々準備を行っています。アーバンスポーツとしての楽しさとカッコ良さを追求し、新たな挑戦もしています。従来のスポーツと比較しても、ファッション性が高いのが3×3の魅力であり、3×3.EXE PREMIERとしてもそこは重要視しています。そこで、新しくセカンダリーロゴを作るなどブランディングをアップデートし、さらにカッコ良さを追求しました。よりアーバンスポーツらしい時代性やメッセージを表しています。定着すること以上に常に変化を求めていく。リーグ側からその姿勢を見せていくことが、大切だと思いました。まずはロゴや取り組み方からそれを示していくことが、常に変化する街や時代にあるアーバンという概念を体現していくと思っています。セカンダリーロゴでいえば、彩色しやすくて、どんな気分やスタイルにも適応するソリッドなものにしました。ドットの部分を『★』にし、この舞台から次世代スター誕生への思いを込めました。また、協賛していただいているアパレル企業とともに、より現代的かつスタイリッシュにするための企画会議を重ね、デザインの共同開発も検討しています。単なるスポーツリーグというだけではなく、アーバンスポーツゆえのカルチャーとしてもアップデートしていきたい。それも新しい試みです。
中編:キーワードはオープン!若年層にも開かれたコンバイン へ続く
3×3.EXE PREMIER 2022の詳細やスケジュールはこちらから。
URL:https://www.3x3exe.com/premier/schedules/
3×3.EXE PREMIER JAPAN 2022シーズンスケジュール発表
~5月から9月にかけて全国13都市14会場で開催~
URL:https://www.3x3exe.com/premier/3x3news/articles/news20220407/
文・写真 泉誠一
写真提供 クロススポーツマーケティング株式会社