皆さん今晩は。フォトグラファーの安井麻実です。
上海の夜に、このコラムを書いています。
私は早くも上海滞在5日目。
“キャッシュレスが進んだ国”というイメージを強く持って、「クレジットカードがあれば大丈夫!」とノー現金でやってきた上海(中国)では、“ギンレイカード”なるカードがないと生きていけないことを知りました。
VISAやマスターカードを使えるところはあまりなく、ギンレイカードか現金(元)で支払う、というのが、外国人ルール。(現地の方はアプリ決済が主流らしく、現金を断られる場所もあるそうです…)
キャッシュレスが進んでいる。
というのは、中国人にとってだけだったみたいで、今年の1月にアメリカに1ヶ月滞在していたときの方が、よほど“キャッシュレス”を感じました。(数百円のお買い物も全てカード。駐車料金を支払うメーターにもカード決済できるシステムが備わっています。ほぼ現金を使わず1ヶ月を過ごしました。)
空港のコンビニでも、普段使うクレジットカードは使えず、タクシーも現金と言われて乗車を諦め、スーツケースと機材を持ってリニアと地下鉄2路線を乗り継いでホテルに辿り着いたことは、自分の中で武勇伝になっています。
と、初めて訪れた中国に驚くことは毎日起こるわけですが、そんな煩わしさから解き放ってくれるのが「FIBA World Cup」です。
今回は、チェコ戦の写真たち。
どんなものを皆さんに届けよう?と悩んでいました。
載せたい写真をピックアップしては削り、ピックアップしては削り…
先日載った三上さんの記事に、載せたいものを沢山使って頂いたので、それ以外のカットから。
私にとって、いくつもの “好きな時間” や “好きなポイント” があるんですが、今回は前回とはまた少し違う「アップ中の選手たちの心情」と、負けはしたものの「選手たちの勝ち気」が写っていると思ったものから選びました。
こちらに掲載するもの全てそうですが、今回も全部が全部、とても大切な写真たちです。
全部説明していたら大変ですけど例えば、
この試合で1番印象的だったのが、TOP画像にしてもらった“八村選手の天を仰ぐ後ろ姿”です。
これはバスケットカウントを決めた後なんですが、3秒…くらいでしょうか。上を向き、真っ直ぐ立っている八村選手がいました。
燃えるような、けれどとても静かな、とても惹きつけられる空気が彼のまわりに流れていて、瞳が釘付けに。本当に、“時間が止まっている”ように感じた1枚です。どんな顔をしていたのか、とても気になります。
あとは、比江島選手の後ろ姿。チェコ代表の2人がディフェンスにきているところなんですが、こわくないですか?(笑)
これを振り切るって、本当に凄いと、単純にそう思いました。
あとはそれぞれ、見ていただいた皆さんがどう感じるか。
私からの想いのパスです。
どうぞ、受け取ってください!
日本代表は5日、日本時間の夜9時30分から、世界ランク1位のアメリカと戦います。
日本選手団には、ワールドカップという舞台をとことん満喫して、ものすごく成長して、沢山の“経験”というお土産を日本に持ち帰ってほしいです。
みんなで応援しましょう!
レッツゴー日本!!
文・写真 安井麻実
Twitterアカウント @maminosapuri
Instagramアカウント @mami_yasui