── そうなんですか?
西田 まあ、そうですね。野望というか、胸には熱いものを秘めています(笑)
── 平岩選手は求められていることを理解する能力に長けた‟頭がいい„選手という印象がありますが、後輩から見てどうですか?
平岩 何でもいいぞ。何でも思ったことを言ってくれ(笑)
西田 頭がいいのは間違いないです。プレーを理解するのも早いなといつも思ってます。ただ、試合中に結構あわてちゃうみたいなところがありますね。
平岩 それ、おまえが言う?
── さっき、思っていることを何でも言ってくれって言ったじゃないですか。
西田 言ってましたよね(笑)。けど、まぁ、玄さんが言うとおりそこはお互いさまです。
── 先輩から見た西田選手の印象は?
平岩 シュートはうまいし、ピック&ロールも使える選手です。ただ、自分が言うのもアレなんですけど(笑)、レベルが高いシューターと言われる人にはやっぱりそれだけの動きがありますよね。たとえば僕の高校(土浦日大高校)の先輩にあたる岡田優介さんはすごいシューターですけど、岡田さんの動きを見ていると自分がいいシュートを打つための運動量がハンパなくて、自分で(シュートを打つ)場面をクリエイトしてるのがわかります。一流のシューターはみんなそうだと思いますが。西田にはまだそれが足りない。自分でクリエイトする力がまだまだだなぁと感じます。
西田 玄さんが言うとおりです。自分が動いて、動いて、クリエイトする力というか、まず体力が自分に足りていません。それは自分でもわかっているので、今後の大きな課題でもあります。今シーズンは(東海大の)夏合宿初日にウォームアップが終わってすぐ肉離れをしてしまって、ハードなトレーニングもできなかったし…。これからは体力アップを意識してやっていきたいです。
── 平岩選手はこれまでも代表合宿に呼ばれていますが、そこで経験したことが身になっているなと思うところは?
平岩 ここにいる人は自分より全員格上じゃないですか。その中で仮に自分が100%の力を出しても勝てないんです。ちょっとでも勝ちたいと思ったら120%の力を発揮しなきゃならない。だから、ここで練習していると、周りが自然と自分の力を引き上げてくれる気がします。それを繰り返すことは必ず自分の成長につながるはずです。ただ120%の力を常に目指すのは、簡単なことではありません。ここ(代表合宿)の環境だからこそできるというか、どうしても大学に戻ると80%ぐらいでも通用してしまうところがあるので、そこはもっと意識して、どこにいってもここで引き出してもらった力を出し切れるようにしなくてはいけないと感じています。