Bリーグは3月15日に早期終了し、その後に予定されていたWリーグもプレーオフが中止となった。STAY HOMEな自粛生活はすでに2ヶ月目に突入。先が見えない状況が続く中、バスケチームや選手たちが“おうち時間”に潤いを与えてくれている。
例えば、サンロッカーズ渋谷は「428(渋谷) #STAYHOME 1(わん)WEEK」をスタートし、秋田ノーザンハピネッツは5月3日に「オンラインファン感謝祭」を開催するなど、ネットを通じたファンサービスが活発だ。「レイクスから子どもたちへ #おうち時間 の宿題」という滋賀レイクスターズの取り組みもおもしろい。
ファンとの交流や記者会見などで活躍するのがウェブ会議ツールである。そのツールを使ったオンライン飲み会という言葉も定着しはじめ、シーホース三河や横浜ビー・コルセアーズなどはバーチャル背景をプレゼント。4月、筆者もはじめてオンライン飲み会を体験した。3回ほど参加したが、気がつけば毎回5時間を超え、日をまたいでしまった。皆さん、あいかわらずバスケバカだということに安堵する。
メディア仲間やチームスタッフにコーチ、元プロバスケ選手などとオンラインを通じて酒を交わす。酔いが進めば「アイツも呼ぼう!」と、参加者が増えることで時間が経つのを忘れてしまう傾向にある。現役選手が参加することもあり、恐るべしオンライン飲み会!
バスケ会場に行けば会えるのが当たり前だと思っていたが、今はそれさえできない。現場はみんな不安である。すでに来シーズンへ向けて準備しはじめる時期だが、これまでと同じく秋に開幕できるかどうかさえ分からない。これから何ができるかを試行錯誤し、前へ進もうとしているのは、様々な立場の方々であっても共通の話題だった。バスケ話に飢えており、画面越しでも変わらぬ熱い話ができる機会に感謝である。
気軽に楽しめるオンライン飲み会は、焼酎一升瓶を隣に置いていつでも酒が補充できる状態にあり、終電を気にすることもない。ただついつい飲み過ぎて、二日酔いになってしまうのが難点である。
文・写真 泉誠一