湘南にとって今シーズンは、クラブ名だけでなくチームカラーも変更した大きな節目。中野広大とともにクラブ創設時から在籍してきた髙木としては、バスケットと向き合う意識もこれまでとは違うところがある。
「ちょうどリーグも変わるタイミングで、どんどんレベルが上がっていく中で、自分も結果を残さないといけないというのと、4クラブの中で優勝を勝ち取らないといけないというのがあって、そこで僕もチームの力になって、優勝するのが絶対条件。そこに向かってひたすらやってやろうという気持ちです。副キャプテンも任されることになって、より責任感も増しましたし、チームの目標であるB.NEXT初代チャンピオンに向けて全力で頑張っていこうと、そこが決意としては一番大きいかなと思いますし、そこから全部変わったような気がします」

4クラブでの優勝争いは未知の領域であり、この先にどのような展開が待っているかも想像がつかないところはあるが、戦力やB3時代の実績を考えると、ライバルはこの日の相手でもあった山口になりそうだ。しかし、これまでの湘南の戦いぶりを全て知っている髙木は、対戦相手よりも自チームにベクトルを向け、目の前の一つひとつのプレーにフォーカスしようとする。
「昨シーズンまでは順位が下のチームにも負けちゃう、1勝1敗になっちゃうというのがチームとしてあったので、その油断は絶対になくしていかなきゃいけないと思ってます。相手のレベルがどうこうではなくて、自分たちがどんなバスケをするか、やろうとしているバスケをいかにできるかが、僕らとしては勝負だと思ってるんです。相手の強さとか弱さはあるんですけど、その前に自分たちがみんなでしっかりディフェンスして、リバウンドを取って、チームで上手く攻めること。それが一番大事だと思ってます」
湘南はB3参入2シーズン目にプレーオフ進出を果たしているが、その際に勝率で並び、直接対決の得失点差でたった1点上回って順位を逆転した相手は、B3参入同期でもある立川ダイス。その立川は今シーズンからB.ONEに所属している上、昨シーズンはB3を制して優勝の美酒を味わった。先を越された格好になった湘南としては、立川に限らず「負けてられないという気持ちはあります」とのこと。「僕らが今できることといったらB.NEXTでしっかり勝ちきること。リーグが違う相手に対しても、『俺たちだってこれだけできたんだぞ』というのを見せつける機会にしていきたい」と、B.NEXTを制することで強さを証明しようという想いだ。

アースフレンズ東京Z時代はコービー・ブライアントにちなんだ背番号24だったが、湘南ではデニス・ロッドマンがシカゴ・ブルズ時代につけていた91番を着用。昨シーズンも5本以上が11試合あり、最多で10本をマークした試合もあるなど、リバウンドにも「僕が手を抜いてはいけない部分」とプライドを持っている。「コートに出ているときはチームが悪い方向にいかない、悪い流れを止める、そういうイメージでディフェンスの要になりたい」という髙木は、現在3シーズン連続で全試合出場中という怪我の少ない頑丈な体も大きな魅力。今シーズンもフル回転でその献身性を存分に発揮し、湘南を高みに導きそうだ。
文・写真 吉川哲彦











