4番・PF ジェフ・ギブス (栃木ブレックス)
サイズで言えばやや不安があるかもしれませんが、それを補っても余りある腕の長さ、フィジカルの強さは誰もが認めるところです。ギャンブルするところはギャンブルして、なおかつそれをしっかり結果につなげることができる選手。そういう感性というか、バスケットの感覚が非常に優れています。何よりも対戦したとき、自分がディフェンスされてもっとも嫌だった選手。つまりは味方にしたらこの上なく頼もしい存在と言えます。
5番・C ギャビン・エドワーズ (千葉ジェッツふなばし)
ギブスと同じく、自分がディフェンスされて嫌だと感じた選手です。ピック&ロールしていて攻めづらく、ブロックも巧い。かけひきでズレを作っても、うまくアジャストしてくる印象ですね。オフェンス面ではピックしたあとのアスレチックなアリウープとか、高確率のミドルシュートとか、内外で得点できるスキルが光ります。それでいてディフェンス能力が高く、走れて、顔もいい(笑)。総合的に見ても、隙がないすばらしい選手だと思います。
プラス1 藤井 祐眞 (川崎ブレイブサンダース)
川崎ブレイブサンダースとはまだ1回しかやっていないので、そのときのイメージが先行しますが、一言でいえば非常に便利な選手。相手のボールハンドラーが嫌がるプレッシャーをかけることができますし、逆にボールハンドリングの技術があるので攻守でゲームをクリエイトすることができます。あの運動量とハッスルプレーも魅力ですね。田臥さんが疲れたときは1番を任せ、古川選手を下げて田中―藤井という起用もできる。流れを変える場面に最適な存在だと言えます。
以上、「自分がヘッドコーチだったら」という視点で6名を選びました。先述したようにもしオフェンス面にもっと重点を置くなら当然メンバーも変わってくるでしょう。例えば日本のエースと言われる比江島慎選手とか。ただ自分が作りたいチームを想定して、このメンバーなら勝負ができると考えたとき、頭に浮かんだのがこの6人でした。“選ぶ”ことは難しいですが、同時に考えるのは楽しかったです。また機会があったら、“びっくりバージョン”とか“そうくるかバージョン”も考えてみたいですね(笑)
石崎巧
1984年生まれ/北陸高校→東海大学→東芝→島根→BVケムニッツ99(ドイツ2部リーグ)→MHPリーゼンルートヴィヒスブルグ(ドイツ1部リーグ)→名古屋→琉球/188cmのベテランガード。広い視野と冷静なゲームコントロールには定評がある。
5+1人を選ぶルール
1.日本でのプレー経験があれば過去にさかのぼって現役でなくともOK
2.外国籍選手は何人でもOK
3.自分を入れるか入れないかは自由
4.また、自分で独自のテーマ設定をすれば上記の限りではない
文 松原貴実
写真 安井麻実