4シーズン率いたデイニアス・アドマイティスヘッドコーチが退任し、ライアン・リッチマンHCが新指揮官に就任したアルバルク東京が、9月4日にチーム新体制会見を実施。会見にはリッチマンHCの他、総入れ替えとなった外国籍選手3人に加えて新キャプテンも登壇した。今シーズンのキャプテンは安藤周人、小酒部泰暉、テーブス海という3人体制だ。
3人いるといっても、キャプテンの中に序列があるわけではもちろんないが、他の2人より4歳上の安藤は「この中では年長者なので、海とオサが潰れないようにしっかりサポートしてあげたい」と自身の役割を見定めている。しかしながら、安藤がキャプテンの任に就くのは、実はそのバスケット人生で初めてのことだ。それも、「だいたい『こいつをキャプテンにしよう』みたいなくだりがあると思うんですけど、そんなくだりは何もなく、急に言われて僕らも『えっ?』ってなりました(笑)」ということだ。

だからといってプレッシャーを感じることもなく、「3人いるからこそお互いに意見を言い合わないといけないし、言いたいことが言える環境はあるので、今も少しずつではあるんですけど練習前にああしようこうしようとコミュニケーションを取ってます。自分も悪いものは悪いとハッキリ言えるように、だらしないプレーをしないように気を引き締めながら、チーム全体をサポートできたら」と意識は高まっている。実務的な面に目を向けると、「試合前に誰がレフェリーの所に行くのかという話もしてますし、まだいろいろと『どうする? どうする?』って言ってる段階(笑)」ではあるものの、「結局あの2人は僕に任せてくるので、最後にまとめるのは今のところ僕になってる感じ。2人にももっと喋ってほしいですけどそういうキャラじゃないし、変なところでプレッシャーを与えるよりは、バスケットに集中してもらったほうがいいと思うので」と改めて自身の立ち位置は心得た様子だ。
安藤の経歴を振り返ると、Bリーグ元年の2016-17シーズンは青山学院大4年生だったが、インカレが終わると特別指定選手として名古屋ダイヤモンドドルフィンズに加入。つまり、安藤はBリーグの10シーズン全てでプレーした選手の1人だ。Bリーグが発足したこと自体も、日本バスケット界にとっては画期的な出来事だったが、それから10年の間にこの世界も大きく変化してきた。中でもファン・ブースターの増加とメディア露出度のアップ、日本代表の急成長は大きな要素。それを体感してきた安藤にはやはり感慨がある。

「10年前のBリーグの開幕は本当に衝撃的なものでしたし、今までにない形でバスケットを盛り上げていくということをしてもらったと思います。最初の2、3年は今のようにファンの方を集めることも難しくて、常に満員で試合ができるわけではなかったですし、オサや海はそれを知らない。今でこそすごい環境でプレーさせてもらってますけど、それもこの10年があったからこそだと思います。もちろん日本代表のおかげというのもあるかもしれないですし、いろんな方のおかげでBリーグが盛り上がっている。Bプレミアになってまた一から始まるところもあるとは思うんですけど、この10年間で積み上げてきたものは選手にとっても、リーグにとっても、チームにとっても大事なものだったので、これを崩さないようにBプレミア1年目が盛り上がっていったら嬉しいですね」
安藤自身も名古屋DからA東京への移籍という過程を経ながら、この10年で着実に進化してきた。キャリアを振り返るのはまだ早いが、選手としてだけでなく、1人の人間としても成長できた実感がある。











