8月1日・2日に開催されたFIBA 3×3 Women’s Series Tokyo STOPは、日本から3チームが出場。アゼルバイジャンのチームの一員として出場した桂葵も含め、日本勢がどのような結果を残すかという点が大きな注目ポイントだったが、2日間の熱戦の結果、最もインパクトを残したのは今シーズンからこのワールドツアーに参戦しているMitsubishi Electric(三菱電機)だった。
1日はルーマニアを14-5で退けたが、カナダにはKO負けを喫し、グループ2位通過。しかし、決勝トーナメント初戦でフランスU25を破ると、準決勝ではBeijing(中国)との接戦を21-19のKOで制して決勝進出。最後はオランダに16-21で敗れたが、これまで2度準決勝に進みながら決勝に勝ち上がったことはなかっただけに、チームにとっては大きなステップを踏む結果だった。
1チーム4人で戦う3×3はどの選手の活躍も不可欠だが、Mitsubishi Electricも4人全員が目立った働きを見せた。山本雪鈴は、持ち味であるドライブと2ポイントを随所に披露し、準優勝に少なからず寄与。Wリーグ・三菱電機コアラーズがこのコマーシャルチームを結成するタイミングで3×3を始めたという山本は、「まだまだフィジカルの部分は全然足りないと思うんですけど、全部が全部負けてるとは思わなくて、少しはやり合えてる部分もあるかなと思います」と謙虚さも感じさせるコメントを残している。

そもそも、5人制の三菱電機には3×3経験者がいない状況だった。コマーシャルチーム結成にあたって三菱電機は専門のコーチを雇い、所属選手の中からコマーシャルチームに加える選手を選考。山本はそこで選ばれたのだが、コマーシャルチームを作る前提で前もって5人制チームに迎え入れた選手は存在した。Women’s Series出場経験を持ち、昨夏には日本代表としても活動した髙橋芙由子(FLOWLISH GUNMA)だ。山本は、その髙橋に影響を受けた。
「自分はふゆさん(髙橋)が来るまで3×3を全く見てなくて、ルールも全然わからなかったんですけど、ふゆさんが来てからはふゆさんの試合を見るようになったんです。最初はYouTubeで見てたんですけど、実際に生でふゆさんの試合に行ったら見てても楽しいし、自分もやってみたいと思ったので、自分が選ばれて嬉しかったです」
山本曰く「自分たちが3×3を始めたときからずっと引っ張ってくれてる」という髙橋は、試合になると誰よりもエナジーを出し、良いプレーが飛び出せば、その選手に飛びついて喜びを表現。チーム最年長でありながら、まるで最年少かのように振る舞っている。このTokyo STOPでも幾度となく見られたその姿は、山本を含むチームメートを大いに盛り立てている。
「年齢は自分の10個上なんですけど、やっぱり一番ハードにプレーしてるし、32歳なんですけど自称24歳くらいの感覚で(笑)、いつも先頭に立ってくれてるので、自分たちも若いなりに乗っかろうという感じで、全員で楽しくやってます」

これは、髙橋自身が日頃からコート上では喜怒哀楽の感情を表に出すキャラということもあるだろうが、このチームに関しては本人がある程度意識しながらやっていることでもある。そのあたりは、伊達に経験値が高いわけではない。
「若い子たちだし、世界の経験があるわけじゃないので、今はノリと勢いでいくのが一番強いんじゃないかと思ってて(笑)。私が明るい顔をして一番楽しんでるくらいが、他の3人にとっても良い影響になるんだなというのは、いろいろ試してきた中でそこがしっくりきてるんですよね」(髙橋)











