2回目にして最後となったB3リーグオールスターは、過去にB3から昇格していった現B1・B2のクラブからも選手が選ばれるなど、10シーズンの歴史を振り返る意味でも価値のあるものとなった。唯一その10シーズン全てをB3で過ごした髙橋幸大(岐阜スゥープス)がメンバー入りを果たしたのは必然と言えるが、長年B3を主戦場にプレーしてきた選手は他にも多数いる。
その中で、今回は山口パッツファイブ・山口力也の名前を挙げなければならない。一昨シーズンの第1回に続いてB3オールスターに選ばれたのは山口だけだからだ。本人は「自分よりもレジェンドな人がいっぱいいるので、今日はそういう人たちと一緒にできたことが良かったです」と控えめだが、B3で8シーズンプレーし、常にチームの主軸として活躍してきた山口もリーグを代表する選手であったのは疑いようのないことだ。山口もまた、今回選ばれるべくして選ばれた選手なのである。

1点差での決着となった第1回もそうだったが、B3オールスターはプレーオフ終了後に開催されたということもあり、選手が緩くプレーする時間帯が少なく、ある程度 “ガチ” で戦うのが良いところだ。この試合もファウルは両チーム合わせて15個あり、バスケットカウントになるケースも少なくなかった。山口は第4クォーター残り8分54秒の速攻の場面でバスケットカウントをゲットし、フリースローも決めて3点プレーを成立させた。本人はこのプレーについて「審判の方も流れで吹いてくれた感じ(笑)」と振り返りつつ、「個人的に練習はしてたので、3ポイントは全然ダメでしたけど、5対5の動きはそんなに悪くなかったんじゃないかなって思ってます」とオールスターに向けてしっかり準備してきたことを窺わせた。
今回のオールスター枠は24人。過去のB3所属クラブから送り込まれる選手もそこに含まれるとあって、現B3所属の15クラブのうち10クラブは選手を1人しか出せず、パッツファイブから選出されたのも山口ただ1人だった。山口はクラブの顔としてオールスターに臨んだことになるが、「そんなに深くは考えてないですね。出るからには楽しもうと思ってたので、責任感というよりは楽しむほうにフォーカスしてました」と良いメンタリティーでプレーすることができたようだ。

B3オールスターはクラブ別応援席も設けられ、それぞれに特徴的な応援スタイルを持つ各クラブのファン・ブースターが、観客席の一角を占めて応援することができた。今回の会場は東京にあるアリーナ立川立飛だったが、パッツファイブの応援席にもオレンジ色のユニフォームを着たブースターが陣取り、「山口のブースターの方々も結構たくさん来られててむちゃくちゃ嬉しかったですし、他のチームのファンの皆さんもたくさんいるあの雰囲気の中でバスケできたことも誇りというか、良い経験になりました」と山口はその喜びを語る。











