意識が変わればプレーも上向くポテンシャルが高い選手たち
アジアカップ4連覇を果たし、日本代表として東京オリンピックのコートに立つべくモチベーションを高く持って、本川はチームに戻ってきた。しかし、その情熱が空回りしかねないのが現状だ。「どうしてあげられるのだろう?」と自問自答し、仲間たちを勇気づけながら、チームが上向くためにできることを本川は模索している。
「今は自分のことは全く考えておらず、チームをどうやって良くしていけば良いかということだけしか考えていません。これからも率先してチームを引っ張っていきますし、どんなに厳しい状況になってもそこは変わらずにやり続けます」
ウィザーズ同様、ポテンシャルの高い選手が揃っている。いや、学生時代に素晴らしい経歴を持つ逸材は、シャンソンの方が圧倒的に多い。取材した富士通レッドウェーブとの初戦は63-84で大敗したが、坂田と野口さくらは12点と二桁得点を挙げた。翌2戦目はしっかり修正し、73-77と接戦にもつれ込むまで急成長を見せている。
本川と谷村以外は固定できずにおり、13人中11人が先発としての出場機会を得た。選手起用に丁ヘッドコーチの迷いが見え隠れしているが、選手たちにとっては大きなチャンスである。上位チームとの対戦となったこの1ヶ月間で経験を積み、多くのことを学ぶことができた。もう少しだけ背伸びをすれば、Wリーグに対する視界も広がるはずだ。意識が変われば、自ずとプレーやレベルも上向いていくと信じたい。Wリーグは12月6日より再開され、シャンソンは12月7日・8日に長崎県でトヨタ自動車アンテロープスと対戦する。
ブレイク期間中だが、年明け1月19日(日)にアリーナ立川立飛で行われる「Denka presents Wリーグオールスター 2019-20 in TOKYO」のファン投票によるメンバー争いは続いている。10月23日現在のファン投票1位はWESTが本川、EASTは富士通レッドウェーブの町田瑠唯であり、札幌山の手高校出身の二人だった。投票期間は11月17日(日)24:00まで。
Denka presents Wリーグオールスター 2019-20 in TOKYO 投票は下記のURLから
https://allstar.wjbl.org/vote/2020
文・写真 泉誠一