プロとしてどうなりたいか?やるかどうかは自分次第
平 取捨選択の時代であり、今は情報も多く、環境もなくはないので自己投資をすれば良いと思います。
矢野 竹トレ(※パフォーマンス向上を目指すトップアスリートが集う『竹田塾』)に誘ったりしますが、絶対に男子は「きついからヤダ」って言われます。やはりステップアップするためには練習するしかなく、特に若い選手はその能力だけで今はできてしまっていることに気づいて欲しいのですが。
平 プロ選手に対して、メンターやマネジメントする人がいないのでしょうか。サラリーマンでも面倒を見てくれる先輩やコーチングする第三者がいたりするものです。Bリーグになって一気にプロ選手の数が増えた感は否めません。ある意味で、人材の格差は広がっていて、貪欲にやる人は伸びるけど、一方で環境に対してエクスキューズして伸び悩んでいるという側面も男子は多いのかなと。逆に、お話を聞いていて、女子はトップアスリートとしてのいろはを叩き込まれるような環境があるように思います。
矢野 例えば栄養士さんを招いて、ケガをしないための食事の摂り方やサプリメントの情報を聞く機会があったり、違う競技のトレーナーさんから新たなトレーニング方法を取り組んだり、チームの中で試行錯誤していました。Bリーグの事情は分からないけど、結局は自分次第です。自分が何をしたいか、どうなりたいかが大事です。なにかしらのセンスを買われてプロになったわけですから、もう少し自覚を持った方が良いのかなとは思います。高卒でWリーグに入った私たちと違って、Bリーグの選手たちは大学で多くを学び、なにより20歳を越えた大人なわけですから。私が育ってきた時代とは違い、情報がある世の中だからこそ考える機会はいっぱいあると思います。
文 泉誠一
写真 安井麻実
3W代表 矢野良子
女子トップリーグで20年プレー(JOMO~富士通~トヨタ)し、リーグ制覇4回、皇后杯優勝6回。日本代表としてアテネ五輪に出場。2017年、3×3へ転向し2度目の五輪出場を目指す。
Twitter: @ryokoyano Instagram: @tripledouble2018
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B.LEAGUE、NBA、日本代表、3×3、ストリート、学生バスケ。「すべてのバスケファンが集まるプラットフォームアプリ」 ”NATIONS” を運営する株式会社NATIONSの平将貴社長からスポーツビジネスの最前線にまつわる連載コラムの寄稿をいただきました。この記事はバスケットボールスピリッツフリーペーパーでの連載を転載しています。
株式会社NATIONS 代表取締役社長 平将貴
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グリーやメタップスなどITベンチャーでの幅広い経験を活かし、スポーツビジネスに参入。日本のバスケットボールビジネスを底上げすることをミッションとして奔走中
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