【Wのキーパーソン】アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス #18 宮下希保

能力任せから脱却し、能力を最大限に生かす!

※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2018年11月末発行vol.27からの転載です。FIBA女子アジアカップを日本代表が4連覇し、今週からは2019-20シーズンのWリーグがいよいよ開幕!ということで昨季フリーペーパーで「Wのキーパーソン」として紹介した4選手のインタビューをお届けします。


 

宮下希保が1年目からあれほどの活躍することを予測できた人はいるだろうか。2017-2018シーズン、宮下は1試合平均10・68得点をあげている。チームトップの数字である。

しかし本人は昨シーズンのことを「何をやっていたんだろうって思うくらい覚えていない」と振り返る。期待に応えようとガムシャラにプレーしていたため、記憶が大きく欠落してしまったのかもしれない。それでもしっかりと覚えていることはある。

Wリーグってすごく頭を使うんだな。運動能力だけでプレーしているんじゃないんだなってすごく思ったんです

元々Wリーグに進むつもりはなかった。地元の企業に就職するつもりで、高校1年の進路希望欄には「就職」と記入した。それを顧問の先生が「Wリーグに進みたい」と勘違いし、宮下自身も実力をつけたことで、3年生になってWリーグ入りへと翻意する。Wリーグを見るようになったのはその頃からだ。だからこれほど頭を使ったプレーをするとは思ってもいなかったのだろう。

ラグビーをやっていた父とバレーボールをやっていた母から受け継いだ立派な体躯と運動能力で走り抜けた1年目。しかし2年目となる今シーズンはもうひとつ上のステージを目指している。

昨シーズンは1対1で“自爆”することが多かったんです。だから今シーズンはチームのバスケットをしっかり理解して、自分勝手にではなく、チームとして動けるようにしたい。もちろん大事な場面では自分が得点を取るけど、アシストやスクリーナーになることも考えながら、チームで得点を取ることを意識したいと思っています

能力任せからの脱却を図ることで、自らの能力をより生かそうというわけだ。

宮下希保、20歳。Wリーグ開幕の年に生まれたオールラウンダーは、ここから加速度的にその才能を開花させていく。

 

文・写真 三上太

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