3×3に取り組むことで、「Wリーグで活躍するための良いトレーニングになると思っています」と宮坂は前向きに捉えている。ラビッツのメンバーとともに参戦することにより、「5人だけど3人での分解練習も多いので、そこは3×3でも生かせます。逆に、3×3での経験は5人制でも生かすことができるとすごく思っています」と実戦形式のチーム練習を兼ねていた。
ラビッツでは勝利の女神に見放されているが、SEKAIE.EXEでは2戦目にして優勝を経験している。4月20日に行われたJAPAN TOUR OPEN開幕戦では、予選ラウンドから負けなしの4連勝で見事に頂点に立った。
「本当にうれしかったです。そのときはTOKYO DIME(準決勝)にも勝ちました。決勝ではTACHIKAWA DICEにも勝って優勝できたことが本当にうれしかったです。でも、そこからなかなか勝てなくなってしまいました」
喜びも束の間、宮坂は反省点を挙げはじめる。「優勝したときは、初対戦だったので相手もどんなプレーをするかが分かっていなかった部分があると思います。そこから対策されて、自分たちが思うようなプレーができない状況が続いています。でも、私たちは個人技で対抗できるようなチームではないので、もっとチームプレーで戦っていかなければいけないです」と試合に向けて深く考えるほど、3×3にハマっていた。
SEKAIE.EXEは6月9日(日)ららぽーと東京ベイから開幕する3×3.EXE PREMIERにも参戦する。3W FINALでは初戦で敗れたが、ライバルたちも多く出場しており、「これからスカウティングです」と準備に余念はない。3×3で勝ちグセをつけ、来シーズンこそラビッツが跳ね上がることに期待したい。
文・写真 バスケットボールスピリッツ編集部