今年のキャプテンは永田が担い、2連覇している中でのプレッシャーもあったはずだ。「しっかりチームを引っ張って、絶対に日本一を達成したいという思いで練習をしてきました」と最後まで仲間を信じ、キャプテンとしてチームを引っ張り、3連覇に導くことができた。昨年まではプレーこそ目を見張るものはあれど、キャプテンシーを感じることはなかった。しかし、“ポストは人を育てる”と言われるとおり、「自分が良いときでも悪いときでも、チームのことを一番に考えて行動できるようになったかなと思います」と立派にキャプテンを務めたことで、有終の美を飾ることができた。
「これが完全燃焼って言うのかな?」という藤本は、4年生同士で試合直後の心境を確認し合う。「終わった後はもっと泣けるのかなと思っていましたが、勝って良かったという思いの方が強くて、涙は一瞬で引きました」と笑顔を見せた。
スタメン4人の4年生は卒業するが、インサイドはテミトペとともに、崎原成美(学館浦安高校)とパレイ ノリコ(明星学園高校)がプレータイムを得られて成長につなげている。ガード陣は赤木里帆(桜花学園高校)や木村亜美(東京成徳大高校)が昨年に引き続きインカレでも活躍した。4連覇も視界良好であり、その死角を無くすためにも練習で積み上げて行くだけだ。
本日12月15日(日)はインカレ最終日。男子決勝戦が行われ、専修大学vs筑波大学が大トリを務める。準決勝、専修大学は白鷗大学を76-66で下し、エースの盛實海翔とアブ フィリップを20分強の出場時間に温存しながら勝つことができた。一方の筑波大学は、関東1位の大東文化大学を相手に60-58の接戦を勝ち切った。しかも、後に行われたのは筑波大学であり、決勝までにリカバリーできているかどうかがカギを握る。しかし、どちらも3連戦目であり、ここまで来たら気力の勝負。勝ちたい気持ちが強い方に、勝利の女神は微笑んでくれる。
■最終順位
優勝 東京医療保健大学
準優勝 白鷗大学
3位 拓殖大学
4位 愛知学泉大学
■個人賞
最優秀選手賞 #32 永田 萌絵(東京医療保健大学4年)
敢闘賞 #14 佐坂 樹(白鷗大学4年)
優秀選手賞 #12 平末 明日香(東京医療保健大学4年)
優秀選手賞 #18 藤本 愛妃(東京医療保健大学4年)
優秀選手賞 #4 軸丸 ひかる(白鷗大学4年)
優秀選手賞 #36 小笠原 美奈(拓殖大学4年)
優秀選手賞 #15 髙橋 華菜(愛知学泉大学4年)
得点王 #23 バイ クンバディヤサン(拓殖大学2年)100点
3ポイント王 #7 今村 優花(白鷗大学3年)13本
アシスト王 #13 平末 明日香(東京医療保健大学4年)21本
アシスト王 #39 藤田 歩(拓殖大学3年)21本
リバウンド王 #3 岡田 真那美(愛知学泉大学3年)OF19-DE39-TO58
MIP賞 #13 平末 明日香(東京医療保健大学4年)
文・写真 泉誠一