2025年、明けましておめでとうございます。
少し遅くなりましたが、今年もこのコラムを通じてお付き合いください。
よろしくお願いします。
前回の其の2では、岩手県大船渡市で行われた3×3大会への遠征についてお話ししました。今回は、「其の3」にもちなんで「3×3(スリーエックススリー)」について触れてみたいと思います。この記事は数回に分けてお届けしますので、ぜひお楽しみください。
── 3×3とは?
その名の通り、3対3で行うバスケットボールをハーフコートで展開する競技です。特徴的なルールとして、シュートがリングを通過するとそのまま相手ボールとなり、相手チームはスリーポイントラインの外に出てから攻撃を仕掛けることができます。
他にも以下のような特徴的なルールがあります。
・1チームのメンバーは4人(3人がコートでプレー、1人が控え)
・試合時間は10分、ただし先に21点を取ったチームが勝利
・シュートクロックは12秒(攻撃にかけられる時間が短い!)
・通常のシュートは1点、スリーポイントは2点
・個人ファウルによる退場はなし
・チームファウルが累積7個目になるとフリースロー2本、10個目以降はさらに相手ボールから再開
このようにハーフコートならではのルールが作られ、戦略性が非常に求められる競技だと感じています。
また各大会には『ポイント』が有り、個人にポイントが付与されます。
個人ランキング(世界・国内ランキング)が打ち出されるのも魅力の1つです。
その順位はオリンピックの代表選考にも大きく関わってきます。
── 3×3の歴史
少し歴史を振り返ってみます。私が知っている範囲で言うと、今から約20年前の2005年に、個人で参戦する「Legend」という3on3リーグが存在していました。(私もこのリーグに参戦していました!)
その後、2008年にはチーム単位で参加する「SOMECITY」というリーグが全国に広がり、現在も人気を誇っています。(ちなみに、私の所属する勉族も参戦中です!)
LegendもSOMECITYも『3×3』ではなく、3on3というスタイルです。
3×3の競技としての歴史は、2010年頃に大阪で行われた大会がスタートだったと記憶しています。こちらも当時は「3on3」という名称で、現在のルールとは大きく異なっていました。その後、大阪から広島、名古屋へと大会が広がり、年に1回行われるようになりました。私も千葉県代表として出場した経験があります。
きっとこの大会が今の「日本選手権」になり、更に「3×3.EXE」などのリーグも立ち上がり、2020年の東京オリンピックではついに正式種目となりました。
── 次回予告
少し話が逸れましたが、3×3の中で私が気に入っているルールと魅力が幾つかあります。
それについては次回の其の4で詳しくお話しします。
つづく。ズン。
文・写真 ぬま