今シーズンのSIMONには3×3日本代表経験あるベテランの長谷川聖が加入し、ラウンド7でも勝負強い2ポイントシュートを決めていた。208cmのシェイク・ケイタの存在も大きく、「これまではあまりピック&ロールが得意ではなかったですが、オフシーズンに準備してきたので、今はケイタや聖さんのスクリーンをしっかり使って自分も得点を狙いつつ、味方にもアシストができるようになりました。それこそ洋介さんのようなプレースタイルを目指しています」と経験ある仲間たちが23歳のクーリバリ、そして同い年の吉村公汰をともに引き上げ、チーム力を高めている。
夏休みラストウィークはヨコハマをバスケがジャック!
SIMONはスクールなどを通して中高生など横浜の原石を磨き上げ、昨年の第10回 3×3 U18日本選手権大会では見事準優勝。決勝は惜しくも17-21で開志国際高校に敗れたが、Bユースや強豪校を相手に素晴らしい活躍を見せた。コート外でも、横浜市内のスーパーや飲食店にポスターを貼ってもらいながら地域密着のPRを行う。SIMONは監督である三浦隆義氏の呼びかけで2006年からスタートし、当時から5人制のプロで活躍する選手がオフシーズンに黒いユニフォームを着て、SOMECITYなどストリートコートに立ってきた。横浜ビー・コルセアーズのキング開もSIMONファミリーの一人であり、地元に根ざした活動を続けている。8月31日、SIMONにとって最大の夏まつりがやって来る。
ギラギラの太陽の下、バチバチやり合うのがやっぱり3×3だ。暑い最中ではあるが、「夏休み最後はヨコハマで熱く行こう!」と三浦氏も気合いを込め、雨が降らないことを祈る。パリオリンピックを見ても「セルビアが予選敗退し、予想外のことが起きました。本当に何が起きるか分からないスポーツが3×3です。最後まで気持ちを切らさずプレーするチームがやっぱり強い。気持ちでまず負けちゃいけない。地元の代表チームであり、横浜のバスケを盛り上げる意味でも1人ひとりが自覚を持って取り組んでいます。そこに応援してくれる人たちが乗っかってきてくれれば、絶対に良いラウンドになると思っています。優勝することしか考えずにがんばっていきます」とクーリバリは今シーズン初優勝をホームで飾るべく共闘を呼びかけた。
夏休みラストウィークは、1.5km圏内のヨコハマベイエリアをバスケがジャックする。8月28日は横浜BUNTAIで千葉から富樫勇樹が乗り込み、バスケ&音楽の祭典「UNAVERAGE FES.」を開催。翌29日はお隣の横浜武道館で横浜エクセレンスの公開練習があり、8月ラストは3×3.EXE PREMIERが横浜赤レンガ倉庫でプレーオフへ向けた負けられないラストラウンドを繰り広げる。
もうひとつ横浜をホームにするBEEFMAN.EXEでは、元ビーコルの湊谷安玲久司朱も元気な姿を見せている。
文・写真 泉誠一