ポジティブに努力し続け、アグレッシブにゴールへ向かって成長を続ける23歳
3×3.EXE PREMIER 2024のレギュラーシーズンも最終ラウンドを残すのみとなった。プレーオフは大森ベルポート「アトリウム」にて9月21日・22日に開催され、記念すべき3×3.EXE PREMIER 10周年の頂点に立つチャンピオンが決まる。直前の最終ラウンドはカンファレンス別に2会場で開催され、8月31日の横浜赤レンガ倉庫イベント広場は地元SIMON.EXE(以下SIMON)のホームゲーム。現在JAPAN Victoria Conference 2位のSIMONにとって、「はじめての誘致開催なので、みんなも気合いが入っています。ホームでは何としても勝たなければいけないです。ALPHAS.EXEなど強豪チームもいますが、しっかり勝ってプレーオフにつながる良い結果を求めていきたいです」と #3 クーリバリ ソロモンはホームゲームを楽しみにしている。
直近のラウンド7はいずれもワンサイドゲームのKO勝利で決勝まで勝ち上がった。ラストゲームはカンファレンス首位のUTSUNOMIYA BREX.EXE(以下BREX)と対戦。今シーズンの直接対決はSIMONが2連勝し、3度目の正直となる決勝へ向け、「ここで勝てば実力を証明できると思って、みんなのモチベーションは高かったですし、勝つ気で試合を迎えました」とクーリバリ。しかし、結果は13-21でKO負け。今シーズンはラウンド3を除き、グループ予選を突破してきたが優勝に届かず、3ラウンド連続して決勝で敗れる苦汁をなめてきた。BREX戦で勝利に届かなかった原因をクーリバリはこう振り返る。
「戦術的にも相手がちょっと上手だったし、やっぱり宇都宮ホームというのもあって最初に主導権を握られてしまったところが大きな敗因につながってしまいました。自分の経験がまだまだ足りていないことを、この決勝で感じさせられました。ニコラ(パブロビッチ)ら主力メンバーが今日はいなかったですが、だからこそ結果を出したいと思って挑んだラウンドでもありました。でも、勝てなかったことをネガティブには考えすぎず、逆に良い経験ができた決勝になったと思っています。この悔しい結果を糧にもっともっとステップアップしなければいけないし、逆にここで浮き彫りになった課題を克服できれば、またさらにチームとしても個人としてもどんどん良くなっていくと思います」
準決勝までと打って変わり、決勝はBREXにオフェンスの芽を摘まれる。クーリバリの持ち味であるアグレッシブにゴールを向かいながらも、落ち着いたゲームコントロールに努める。現在23歳だが長くSIMONでプレーし、経験値を高めてきた。「(齊藤)洋介さんは世界と戦う憧れの選手」とマッチアップしながら学び、吸収する。技術でまだ及ばなくても、「絶対に勝ってやる」というメンタルはクーリバリも負けていなかった。
昨シーズンもカンファレンス2位でプレーオフへ進んだが、オーストラリア2位のALICE SPRINGS CENTRALS.EXEに敗れ、予選グループ敗退。最終順位は13位。今シーズンもラウンド準優勝が続き、なかなか勝ち切れない状況だが、「毎年毎年レベルアップしていることは実感できているので、常に良い結果を出すことを意識してプレーし続ければ、自ずと結果もついてくると思っています。プレーオフの大事な試合で勝ち切れるポテンシャルはあるチームだという自信もあります」とクーリバリは最年少だった2シーズン前から成長した頼もしい姿をコート上で見せる。