皆さんこんばんは、今夜も始まりました「ダイドコロですよ!」。
この番組は、中坊レベルの料理スキルしかもたない成人男性に、今ハマっている料理を自ら調理して頂く、深夜の料理バラエティーです。
今日のお客様は前回に引き続きこの方、沖縄県在住の自称スポーツ選手、石崎巧さん(35)。
前回の放送では、ブラータチーズ作りに挑戦したにもかかわらず紙粘土を作り上げてしまいました。
さて今回は、一体どんな腕前を披露してくれるのでしょうか。
それではさっそく調理に取り掛かっていただきましょう。
石崎さんには前回のリベンジとして、再びブラータチーズに挑戦して頂きます。
調理中に2本の温度計をダメにしたあげく、フィーリングで発酵を行った末、無味無臭の異物を完成させた前回の反省を存分に活かし、是非とも美味しいチーズを作っていただきましょう。
今回のテーマであるブラータチーズの作り方を改めてご紹介致しますと、モッツアレラチーズと生クリームを悪魔合体することで出来上がるようです。(番組調べ)
ですが前回はモッツアレラチーズを作る段階で紙粘土を錬成してしまったため、この工程まで進むことはかないませんでした。
じゃあモッツアレラチーズ買ってきちゃえばいいんじゃね?といった視聴者の皆様からの心温まるお声を多数頂戴しておりますが、本人の強い要望により再びモッツアレラチーズ作りからのスタートとなっています。
それでは早速調理に取りかかってもらいましょう。
まずはレンネット粉末0.1gを小さじ一杯のお湯に溶かします。
残念ながら石崎さんのご家庭にあるスケールは1g単位のデジタル式だったため、正確な0.1gを計ることはできませんでしたが、男の料理スキル「目分量」でこれをなんなくクリア。
控えめに見積もって0.5gくらいありそうな量でしたが、無事お湯に溶けきったのでよしとした模様です。
続いて牛乳を鍋に移し、火を加えていきます。
この牛乳は低温殺菌牛乳を使用する必要があるようです。
石崎さんはその理由を全く知りませんが、とりあえず言われた通りにサンエー(沖縄固有種のスーパー)で買ってきました。
牛乳が35℃くらいになったらクエン酸を加えて、よく混ぜます。
本当は乳酸菌とかヨーグルトとかを使用するとより確実にできるようですが、石崎さんの購入した「手作りチーズキット」にはクエン酸が同梱されていたので、レシピに逆らうことなくそちらを加えていきます。
なんとも驚異的なマニュアル人間力。
彼の辞書に臨機応変といった言葉は存在しません。
次に、温度を維持しながらしばらく置いておいた牛乳に、先ほど作ったレンネット液を加え、よく混ぜます。
さらに温度を維持したまま放置しておくと、この牛乳が固まります。
ここがチーズ作りの一番の見どころといえるでしょう。
先ほどまで液体だったものが、いつのまにか豆腐のような白い塊になってしまっています。
触ってみると顕著に変化を感じられるのですが、牛乳を温めたら膜が張ったとかそんなレベルではなく、立派に固体化しています。
「科学の力はなんとも偉大であるなあ、チーズとは実に興味深い」
うわごとのように呟く石崎さんでしたが、彼はまだ紙粘土しか作り上げたことがありません。