摂取する栄養素の組み合わせ方で栄養の吸収率も変わってきます。効率的な組み合わせを意識して食材を選んでいきましょう。怪我からの回復にはタンパク質をメインに栄養価の高い食材を取り入れ、バランスよく、そして効率的に栄養素を摂取していくことが重要になります。
鮭と小松菜のチャーハン
トレーニング等で痛めた筋肉を修復する際には、魚や肉の良質なタンパク質が必要になります。鮭の身に含まれるビタミンB6はタンパク質の吸収を助け、鮭の皮に含まれるコラーゲンは小松菜のビタミンCによって吸収が高まり、強い靱帯や関節、骨を作ってくれます。
・鮭 150g
・小松菜 80g
・豚ひき肉 90g
・ご飯 500g
・ニンニク 1かけ
・鶏がらスープの素 小さじ1
・醤油 大さじ1
・塩こしょう 少々
作り方
1.鮭を食べやすい大きさに切り、塩こしょうをまぶす。生姜とニンニクはみじん切りにし、小松菜は3cmの長さに切り揃える。
2.フライパンにごま油を引き、生姜とニンニクが香りが出るまで炒め、鮭と豚ひき肉を入れて、中に火が通るまで炒める。
3.小松菜を入れて軽く炒めたら、ご飯を入れ、ほぐしながら炒める。
4.鶏がらスープの素と醤油で味付けをして完成。
きのこグラタン
チーズや牛肉に含まれるカルシウムは吸収率が悪いのですが、ビタミンDを多く含むきのこと摂取することで吸収率が上がる効果があります。
・しめじ 50g
・えのき 60g
・じゃがいも 60g
・ブロッコリー 20g
・塩こしょう 少々
・オリーブ油 小さじ1
・小麦粉 大さじ1
・バター 大さじ1(約15g〜20g)
・牛乳 100g
・チーズ 30g
・コンソメ 小さじ1/2
作り方
1.牛乳を60℃くらいに温めておく。フライパンでバターを弱火で溶かし、小麦粉を入れてバターと混ぜながら炒める。そこに牛乳を少しずつ加えながら手早く混ぜる。
2.ダマがなくなり、なめらかになったら火を止め、チーズとコンソメを入れて混ぜ、別皿に移しておく。
3.じゃがいもは薄くスライスし、ブロッコリーを小さめの大きさに切る。しめじはほぐし、えのきは3cmの長さに切っておく。
4.フライパンにオリーブ油を引き、じゃがいもとブロッコリーを入れて炒める。フタをして2分ほど蒸し焼きにしたら、ブロッコリーは取り出しておく。
5.しめじとえのきを入れて塩こしょうをふり、耐熱皿に移したら、その上に[2]をかける。ブロッコリーをのせ、オーブントースターで焦げ目がつくまで温めたら完成。
ホタテのバジルソース和え
ホタテには弱った肝臓の働きを助ける効果があります。トマトには強い抗酸化作用があり、油と一緒に摂ることで吸収率もアップ。
・ボイルホタテ 70g
・プチトマト 80g(約4個)
作り方
1.プチトマトを切る。
2.ボイルホタテとトマトとバジルソースを和えて完成。
鶏ハムサラダ
タンパク質にナッツ(ビタミンB6)をプラスして吸収率アップ!さらにグレープフルーツ(ビタミンC)をプラスすることで筋肉や関節強化につながります。
・鶏ムネ肉 380g(約1枚分)
・塩麹 大さじ1
・グレープフルーツ 1.5個
・ベビーリーフ 120g
・赤玉ねぎ 1.5個
・ナッツ類 10g
・塩 少々
・こしょう 少々
・オリーブ油 大さじ2
・すりおろしニンニク 小さじ1/4
作り方
1.鶏ムネ肉を開いて平らにし、フォークで穴を開け、塩麹を両面にすりこんで1時間以上置いておく。
2.[1]をくるくると巻いていき、空気が入らないようにラップでしっかりと包みこむ。ラップでもう一巻きして両端を結ぶ。その上からまたアルミホイルを巻き付ける。
3.[2]がしっかりかぶるくらいの水(分量外)を鍋に入れ温める。沸騰したら[2]を入れて弱火で3分ほど火を通したあと、フタをして1時間以上置く。
4.グレープフルーツは皮をむいて薄皮を剥がしたあと、食べやすい大きさに切る。赤玉ねぎはスライスして水にさらしたら、よく水気を切っておく。[A]は混ぜ合わせておく。
5.[3]を取り出し食べやすい大きさに切り、鶏ハムを作る。
6.ベビーリーフと赤玉ねぎ、グレープフルーツ、鶏ハムを盛り付け、ナッツ類を砕いてふりかける。そこに[A]をかけて完成。
さつまいも汁
食事に水分を多く含む味噌汁をプラスすると、食材の栄養を汁ごと吸収することができます。
・さつまいも 70g
・ズッキーニ 60g
・長ねぎ 20g
・水 400ml
・だしの素 小さじ1
作り方
1.さつまいもとズッキーニは火が通りやすいよう半月切りにし、長ねぎは輪切りにしておく。
2.鍋に水、だしの素と[1]を入れ、さつまいもに火が通るまで温める。
3.火を止めて味噌を入れ、溶かしたら完成。
レシピ協力:藤原則子さん
ご主人は新潟アルビレックスBB、群馬クレインサンダーズなどで選手として活躍された藤原隆充さん。アスリートフードマイスター3級の資格を取得し、選手生活を食事面からもサポートされてきました。
アスリートフードマイスターとは:アスリートのパフォーマンスを最大化するため、最適な食事プログラムを提供する人材 ※アスリートフードマイスターは、株式会社アスリートフードマイスターが認定する民間の資格