次の特集(ニッポンビッグマン列伝)も2人目のインタビューが終わろうというのに、今さら編集後記もないだろう。と考えてはいるのですが、素敵なオフショットをみなさまに見ていただく機会を失うのはしのびなく。しばしお付き合いいただければと。ちなみに、ご好評いただいております特集、ニッポンビッグマン列伝は火曜よりまた別の選手に切り替わります。太田敦也選手、シェーファーアヴィ幸樹選手と続く3人目のビッグマンは果たして誰なのか。こちらもお楽しみに!
シーホース三河・岡田侑大選手、専修大学・盛實海翔選手と並べると思い出すのは昨年末のメディア座談会。そこで未来のスター候補として名前をあげられた両選手に、こんなに早く、がっつりとお話をうかがえたのは幸運でした。岡田選手には「スター候補」の取材時に電話でコメントをいただいています。大学を中退してまでプロに挑戦……さぞやギラギラした男の子なのでは、と身構えていたのですが、電話口に現れたのは「ただの二十歳の好青年」でした。
ですがそのコメントは一言ひとことがしっかりと考えられたもの。落ち着いた口調で、ファンへの意識、周りへの感謝を忘れない。と、BBS30のインタビューでも語られた心構えを教えていただきました。「モリザネセクシー」の愛称が浸透してしまった感のあった盛實選手、こちらもやはり謙虚な好青年。どちらも、もっとプレーを見ていたくなる選手です。
2018-19シーズンのBリーグは全日程をすでに終了してしまいました。ファイナルは目まぐるしく流れが入れかわる展開でしたがワイルドカードから勝ち上がったアルバルク東京が千葉ジェッツを破り連覇達成。前半の拮抗した展開、3Qに突き放すアルバルク、そして最終4Qに意地の猛追撃をみせたジェッツ。起承転結のしっかりした、シナリオのよく練られた映画を見ているよう。余韻に浸りながら試合後のセレモニーをエンドロールのように眺めていました(仕事だったのでスマホで)
続いて開催されたB.LEAGUE AWARDでは新人賞に岡田侑大選手が選ばれました。直近の特集でメインで取り上げた選手の受賞は素直に嬉しく、昨年末から目をつけていた立場からしても鼻が高い限りです。ドヤ顔で語れます。岡田選手はきっとこれから先、いくつもの栄誉を手にしていくと思うのですが、そのたびにスピリッツのこのインタビューを思い出してもらえれば私どもも願ったり叶ったりですね。
そしてAWARDといえば、昨年も好評をいただいたバスケットボールスピリッツの勝手独自企画「BBS AWARD」を今年度も開催いたします!発表は6月に入ってからを予定してまして、もうすぐ選考会の予定なのですが、昨年も盛り上がりましたし、かなり楽しい選考会でした。今年も楽しみでなりません。
Bリーグの2018-19シーズンは終わってしまいましたが、ある意味シーズンより怖いオフシーズンはすでに開幕しています。昨シーズンの戦力は維持できるのか。あの選手は残ってくれるのか。ちゃんと弱点を補強できるのか。ファンやブースターのみなさまにとっても戦々恐々としつつも理想の布陣を夢見る4ヶ月間(推定)が始まります。
さらにBリーグだけが日本のバスケではありません。大学バスケではもうすぐ新人戦が始まりますし、すでに開幕した3×3には多数のBリーガー、Wリーガーにレジェンドともいうべき選手が参戦しています。シーズン中は敵同士だった選手たちが力を合わせて勝負に挑む姿は必見。さらにさらに、待ちに待ったワールドカップ本戦も控えているのです。バスケロスなどと言ってるヒマは存在しないのです。
文 バスケットボールスピリッツ編集部
写真 安井麻実・吉田宗彦・バスケットボールスピリッツ編集部