横浜ビー・コルセアーズ 法政大学 中村太地 #6

プロの環境を垣間見られるインターンシップ=特別指定選手 part2

part1より続く

そつなくこなすバスケと学業の両立術

 

2017年1月17日にシーホース三河と、富山グラウジーズとは2018年2月7日に、それぞれ特別指定選手として契約を締結した。横浜ビー・コルセアーズからオファーをもらった3年目は2018年7月13日であり、開幕前からチームの一員となったことで飛躍を遂げたのは前回お伝えしたとおりである。

横浜はレアケースだが、ほとんどの特別指定選手はシーズン途中からチームに合流する。そのためには準備が大事であり、「チームが決まった段階で開幕戦の試合映像から全部を見直します」。フォーメーションや同じポジションの動きを把握し、チームのプレースタイルをインプットする。しかし、いざチームに合流するとイメージとは違い、苦労もあった。それでも「セットプレーへの対応の仕方はプロに行ったことで成長できたと思います。何十個もあるプレーに対して覚えるコツをつかめました」とプラスに捉えている。

プロの世界で力を試すために自ら行動し、「ベンチに座っているだけではもったいないと思っちゃうタイプ」だからこそ準備に余念がない。「自分が後悔しないためにも何をすべきかを常に心がけています」という意識の高さはすでにプロレベルだ。

特別指定選手が合流する頃にはチームができあがっている場合が多い。その輪の中に入っていくことだけでも容易ではない。しかし中村の場合、物怖じせず積極的にコミュニケーションを取る性格なので、特別指定選手制度は合っていると感じていた。

大学生は年上の選手に対してなかなか絡みに行きづらい部分はあると思います。横浜であれば、タケ(竹田謙)さんなんて約20歳も上ですからね。でも、僕は割とすんなり入っていけます。そこはあまり気にしないし、だんだん敬語も使わなくなっていく。『あぁ、現代っ子ね』と周りも諦めてくれます(笑)

大学内であれば概ね3歳差が最大となるが、「プロではいろんな世代の人たちと一緒にバスケができるというのは本当に良いっスよね。社会に出るためにも必要だと感じます」と率先して溶け込み、経験ある選手たちから多くのアドバイスをもらった。

横浜では43試合出場し、様々なタイプの選手とマッチアップできたことが「メチャクチャ楽しかった」。金丸晃輔(シーホース三河)や折茂武彦(レバンガ北海道)らリーグ屈指のシューターを守り切れなかったことに対し、ベテランの竹田と高島一貴が膝を付け合わして反省会を開く。「足の動きやここでバンプしてくるとか細かく教えてくれました。1回のディフェンスのためだけに、これだけの準備と労力を尽くすというのがプロなんだということが分かり、これを毎ポゼッションやるのは果てしないなぁーというのが正直な気持ちです。でも、その準備をしたからこそ感覚として染み込まれたのがすごく楽しかったですね」と生きた教材が成長の糧になった。

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