試合後に会場でゴミ拾いをする日本人
今シーズンもあるかどうかは定かではないが、無料で配布されている『GAME TIME』というプログラムはお土産にオススメだ。2年前は会場入口の左側にラックが設置されていた。それ以外にもシーズンチケットホルダーやファンクラブなどの勧誘資料も、なかなかカッコいいのでいつも見つけては持ち帰ってきている。八村が表紙を飾っていれば記念にもなる。
名刺サイズのスケジュール表はコレクターズアイテムとも言える。ある記者からいただいた今シーズンのスケジュールは、A4を半分にしたくらいの縦長サイズでマグネット仕様になっていた。他にもフェイスシールなどテイク・フリーなものがあるので、試合前はいろんなところを覗いてみることをオススメしたい。
また試合後は、アリーナの中をブラブラするといろんなものが落ちている。選手がプリントされたカップはついつい拾って、すぐさまトイレに駆け込み洗浄するのが恒例行事になっている。このカップにビールを注いで売っていれば何個でも買うのだが、残念ながらジュースのみ。うらやましく思っていたら、カップホルダーにそのまま放置されていることも多く、試合後に会場でゴミ拾いをする日本人を装っている。
1999年12月16日、MCIセンター(現キャピタルワン・アリーナ)で行われたウィザーズvsニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)戦。いろいろ名称が変わっていることに歴史を感じるが、これがホーム初観戦した記念日であり、そのチケットも大事に取ってある。幸いにも108-104で見事に勝利し、興奮したことを思い出す。別の記者からいただいた今シーズンのメディアガイドのおかげで、あの日のスコアも簡単に調べることができた。
今のようにアリーナのまわりに飲食店などが多くはなく、外は暗くてとても寒い夜だった。しかし、アリーナから出てきた人波とともに、勝利の歓喜に包まれてスキップするような気持ちでホテルへ帰った夜道を思い出す。今ではスマホでピッとアリーナに入れてしまうが、紙のチケットはそれ自体が思い出であり、大切な宝物だ。
文・写真 泉誠一