昨シーズン終了後、満田は一旦契約満了が発表されたものの、ほどなくして再契約に至っている。クラブの契約第1号選手であり、創設から3シーズンにわたってキャプテンも務めてきた満田は、引き続き福井の一員としてプレーできることに感謝するとともに、チームの強化に対する使命感も、将来を保証されないプロアスリートとしての危機感もより強くなった。
「1年目からいますし、北陸高校出身でもあるので、僕としてはここにずっといたかったです。戻ってこれた以上は、やるべきことをもっとやらないといけないし、自分のキャリアも考えたときに、もっと自分を出していかないとプロ選手としては生き残れないと思いました」

選手という立場でできることは様々にあるが、やはりコートの上で証明することが第一だ。創設初年度から実力者を揃えた福井は圧倒的な成績でB3を制し、最短距離でB1に昇格することも期待されていたが、B2昇格後は足踏みしている状態。B2での2シーズンはプレーオフをホームで開催することが叶わず、今はそれが大きなモチベーションだ。
「まだB3でしかタイトルも手にしてないですし、あれは始まりでしかない。もちろん、チームの認知度も上がったし、たくさんの人が喜んでくれる姿を見られるのは良いことだと思うんですけど、プレーヤーとしてもチームとしてももっと良い結果が欲しいと思ってます。どうにかしてプレーオフをホームでやりたいというのが、今目の前で一番実現しないといけないことですね」
25クラブという大所帯となったB.ONEは、頂点への道のりも厳しいものになるだろう。Bリーグ全体のフォーマットが変わり、シーズンの成績が昇降格の条件に含まれなくなったとはいえ、B.PREMIERに相応しいクラブであることを誰もが認めた上で昇格することが一番。それが地域の熱を高めることにもなるということを考えれば、今福井は大きな分岐点に差しかかっていると言える。

「前に戦ったB3のチームとも戦えますし、越谷やFE(名古屋)といったB1にいたチームとも戦えるので、よりタフなシーズンになると思います。全部がチャレンジだと思うし、新しいカテゴリーになって自分たちの立ち位置を決める大事なシーズン。それによって福井のチームとしてのブランドが確立されるというか、福井の人たちがついてくるかどうかという絶妙な所にいると思うので、Bプレミアを目指すにあたって “勝つ” というのが絶対的なこと。チームが強くて、何もかも揃った状態で『よし、プレミアに行くぞ!』というのと、勝ったり負けたり、もしかしたら負けてばかりなのに、施設ができたからプレミアに行けるというのでは全然違う。25チームの中で、良い立ち位置でプレーオフをホーム開催して、強いブローウィンズを示していかないといけないなと思います」
「ただ長くいるだけのジョーではなくて、やることをやる、締めるところを締めるという、チームにとって必要な存在になりたい」と改めてクラブへの献身を決意した満田。まだ創設4シーズン目にすぎない福井には、決して欠かすことのできない選手だ。
文・写真 吉川哲彦











