「規律の部分もそうですし、彼らは同じメンバーで長くやっている分チームケミストリーがある。そこが、自分たちとの差として感じたところです。ただ、自分たちもコート内外を問わずコミュニケーションをすごく取っていて、ケミストリーを高めようと努力していますし、そこが高まっていけば高い確率でチャンピオンチームになれると思っています」
ヒョンジュンは一昨シーズンに大阪エヴェッサでプレーした経歴もある。選手登録期限間近の加入だったため、16試合に出場したのみだったが、全てスターター出場で1試合平均15.3得点、3ポイント成功率も37.5%とこの時点で実力は証明していた。Bリーグで再びプレーするにあたり、NBA GリーグやオーストラリアNBLでプレーした経験も併せ、今のような活躍を披露することは全く疑わず、自身も既に確固たるプレースタイルを築いているという自負がある。

「自分としてはそういった自信は常に持ち続けていて、パーセンテージが高かろうが低かろうが自分が一番のシューターだと思ってプレーしていますし、空いたら打つ、もっとアグレッシブに打ちたいといつも考えています。チームメートが良いスクリーンをかけて自分をオープンにしてくれているので、自信を持って打ち続けること、そこはパーセンテージに関係なくやっていきたいです」
アンダーカテゴリーから韓国代表に選ばれてきたヒョンジュンは、フル代表でも得点源の一角を担う主軸。2月末から開催されるワールドカップアジア予選に関しても、12名のメンバーに名を連ねている。今回対戦が組まれている日本代表には、長崎から馬場雄大と川真田紘也が強化合宿に招集されたほか、アシスタントコーチのケビン・アンゼンバーガーもスタッフに入った。そして、代表チームの責任者たるチームディレクターは、JBA強化委員長に就任した伊藤拓摩代表兼GMが務める。チームメートと対峙することになるヒョンジュンは、彼らについて以下のように語り、敬意を表する。
「拓摩GMが日本代表にいることは、韓国にも彼のような人がいたらいいのにと思っていて、正直に言うと羨ましいです。もちろん、BABA BOOM(馬場)やマイキー(川真田)、ケビンとの対戦も楽しみにしていて、特にBABA BOOMからはディフェンスのことや、リカバリーの方法など選手としての姿勢の部分で学んでいることがたくさんあるので、日本との試合はすごく楽しみにしている一方で、できれば自分にはマッチアップしてほしくないなと思っています(笑)」

隣国同士である日本と韓国は、スポーツの世界でも野球やサッカーなど競技を問わず、ライバルのような関係性がある。バスケットにおいても、日本と韓国のレベルは常に拮抗してきた。「日本と韓国がライバル関係にあることは、すごく恵まれたことだなと思います。自分が楽しんでいるスポーツでもそれがあることは面白いと感じていますし、大事にしていきたいことでもあります」と語るヒョンジュンは、今回のワールドカップ予選で日本の前に立ちはだかることになるだろう。長崎のファンは複雑な想いを抱くだろうが、両国ともに質の高いバスケットを見せ、見応えのある好勝負を繰り広げてくれることを期待しよう。
文 吉川哲彦
写真 B.LEAGUE











