ポジティブに刺激し合える仲間たちの存在
熊谷航(シーホース三河/前橋育英高校で同期)、中村功平(滋賀レイクスターズ/中央大学で同期)、長谷川暢(秋田ノーザンハピネッツ)の同期3人をライバルに挙げ、「本当に彼らが自分のモチベーションになっています」。先に述べた、今シーズン中に結果を出す目標も「早くアイツらに追いつきたい、追い越したい」気持ちの現れでもある。次戦(2月22日・23日)ホームに迎える越谷アルファーズには、前橋育英高校時代のチームメイトであり、オフシーズンには一緒にワークアウトをした酒井達也との対戦も楽しみにしていた。
「まわりには、自分にとってポジティブな人しかいません。彼らの活躍はいつもチェックしていますし、調子が悪ければ励まし合う良い関係性が続いています。彼らの活躍はうれしいですが、オレは絶対に負けない、絶対に同じ舞台に立って抜いてやるという気持ちは常に持っています」
レギュラーシーズン60試合の2/3を消化し、気づけば残り17試合しかない。今後のライセンス審査次第ではあるが、最下位にはB2・B3入替戦が待っており、これからの1試合1試合が重要になる。勝ち切れなかった原因は「全てコーチにある」という東頭ヘッドコーチは、これまでの敗戦をこう分析する。
「勝つために必要な基準を与えていなかった。シュートを決めきれなかったり、してはいけないターンオーバーをしてしまっている部分を分かってくれていると、勝手に思っていた部分があった」
ターンオーバーはB2最下位の平均16本を犯していたが、その数字を明確にしたことでこの1ヶ月間の戦いは平均13本へと修正できはじめている。東頭ヘッドコーチは「なんとか1勝さえできれば、若いチームだけに流れをコロッと全部を変えてくれる可能性は本当にある。残り17試合でアメージングさせたい」と、まだ2勝しかできていないホームでの勝利を目指す。
今週末はバイウィークとなるB1の試合はない。猛威をふるう新型コロナウィルスの影響により、日本代表戦も延期となった。その中でも、B2や大学4年生の留学生たちが加わったB3はクライマックスへ向けた戦いが今週末も開催される。この機会に、ガムシャラに戦う下部リーグをのぞいてみてはいかがだろうか。
文・写真 泉誠一