レバンガ北海道 多嶋朝飛 × 橋本竜馬

僕らがここ(北海道)で築いていくもの part2

── ちょうどチームの過渡期に当たったわけですね。

橋本 そうです。ポイントガードとして長くチームを引っ張ってきた佐古さんが抜け、僕は柏木さん(真介・現新潟アルビレックスBB)の下で学ぶことに必死でした。アイシンは弱くなったと言われたくなかったし、新生アイシンを活気づける選手になりたかった。

── 最初は大変なことも多かった?

橋本 多かったですね。でも、さっきの朝飛の話もそうですけど、バスケットをやっていて何ごともなくトントントンと行く選手なんていないと思うんですよ。

多嶋 僕もそう思う。順風満帆に見えたとしても、やっぱりだれにでも壁はあるし、その人なりの悩みや苦労はあるはずだから。

橋本 たとえば今注目されている(八村)塁や馬場(雄大)にしたっていくつもの壁を乗り越えてきて今があるわけで、これからもまたいくつもの壁は待ち受けていると思うんですね。形は違ってもそれはみんな同じなんじゃないかな。

多嶋 僕の場合は自分の悩みを外に出さないで自分の中に溜めこんじゃうタイプなので、時々しんどくなることもありますが、自分なりに折り合いをつけるというか、その都度覚悟を決めるというか、そうやって乗り越えてきた気がします。毎年、毎年、そんな感じですね。

橋本 試合に負ければ悔しいし、結果が出なければ気持ちは落ちますけど、それは原因を探って改善していけばいいことです。それより僕は仲間とコミュニケーションがうまく取れなくなったときに悩みますね。だけど、それも乗り越えられない壁じゃない。乗り越えるために努力するのはあたりまえだと思っています。

── 壁があるから成長できる?

橋本 そう思いますね。壁があるからチャレンジして、それを乗り越えたとき1つ大きくなれる。僕らはみんなその繰り返しです。トントントンといく人生があるとしたら楽かもしれないけど、つまらないでしょ?それは別にバスケットに限らずどんな仕事でも同じじゃないですか。きついと感じることにチャレンジするからおもしろい。僕はそう思っています。

part3「小さな積み重ねがなければビッグステップは踏めない」に続く

文 松原貴実
写真 安井麻実

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