守るのか?堅守の相手を崩すのか?
「A東京はひとつのディフェンスをずっとやっているのに、それで勝てるのがすごい」と安齋ヘッドコーチは相手を称える。宇都宮も「ディフェンスに対してプライドを持って戦ってはいる」。互いに堅い守りの隙を突き、先の一手を読みながら、ゴールをこじ開けていく戦いとなったA東京戦。ディフェンスのチームだからこそ守ることを徹底するのか、逆に相手を崩すオフェンスに活路を見出しているのか、指揮官の考えを聞いた。
「A東京にはディフェンスだけでは勝てない。やっぱりオフェンスでビッグマンのところを積極的にアタックし続けながら崩していかないと今日のようなゲームにはならない。ディフェンスにプライドを持ってはいるが、僕の考えの中では次のオフェンスをずっとイメージして戦っていた」
ゴールに向かっていったことで第3クォーター早々にアレックス・カークが、その後は田中大貴も4ファウルを犯し、人数が少ないA東京を苦しめることに成功した。しかし、一度は下げた彼らをすぐさまコートに戻し、30分以上起用し続けたルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチの強気な采配もこの試合を盛り上げていた。東地区同士の対戦は4回残っており、その後に続く可能性もある。
宇都宮はレバンガ北海道をホームに迎える次節も、この良い流れを続けて結果を得られるかどうかが試される。プロである以上、毎試合正解を求めていかなければならない。
文・写真 泉誠一
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