※本記事はバスケットボールスピリッツのWEB化に伴う、2017年4月末発行vol.8からの転載
オールスターゲームでの3Pシュートコンテストで、金丸晃輔の猛追を振り切り、初代チャンピオンに輝いた田口成浩。 bjリーグ時代から数えると3連覇を達成した“お祭り男”は、「楽しみたいし、お客さんを楽しませたい」一心でシュートを放っていた。一方、「秋田を盛り上げるためにも勝たないと意味は無い」という緊張とプレッシャーもあった。
高校からバスケットを始めた遅咲きのシューターが、「おいさー!」とチャンピオンに立った要因は2つ。キラリと光る『センス』と反骨精神でのし上がってきたタフな『メンタル』。それらを磨くために欠かせないのが『努力』である。3Pシュートを決めるため、田口が取り組む意識と準備とは──。
── オールスターゲームの舞台も、普段のゲームでも、3Pシュートを決めるにはメンタルの部分が重要だと思いますか?
メンタルは重要ですし、自信を持って打てるかどうか。自信を持って打つためにも練習量が必要です。練習して試合で決めて自信をつけることが一番なので、やっぱりメンタルが重要になってきます。
── 3Pシュートを決めるためにどんな準備をされていますか?
シーズン中は次の試合前までの準備期間に、試合の中で打つシチュエーションを想定したシュートを数多く打つようにしています。あとはシュートフォームを固めています。それをすることで「俺は今週ここまで練習してきたんだ」という自信につながるとともに、気持ちを整理することができます。
── ズバリ! 3Pシュートはセンスか? 努力によって作られるものか? どちらだと思いますか?
センスが全く関係ないと言えば、それは少し違う。イメージがすごく大事です。自分が「こう打ちたい」とイメージした通りに打つことができ、なおかつ決められるのはセンスだと思います。それにプラスして練習ですね。イメージ通りのシュートを無意識に打てるまで、フォームを固めるまでの練習が大事です。どっちも大事ですが、6対4くらいで努力が大事だと思っています。
── 4割はセンスということで……
4割か…3割くらいかなぁ。