C:ダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB)
リーグを見渡せばアレックス・カーク(A東京)、ロバート・サクレ(渋谷)、ニック・ファジーンス(川崎)、デイヴィッド・サイモン(京都)、ジョシュア・スミス(富山)など多くのチームに屈強のセンターが居並ぶ。が、その中で際立つ存在感を放ったのはダバンテ・ガードナーだろう。2年連続得点王に輝いた昨シーズンの平均得点は27.8。45勝15敗(勝率70%)の成績で中地区の頂点に立った新潟アルビレックスBBの快進撃は彼抜きにしては語れないものだ。203cm、132kgの頑強な身体はガードナーの武器と言えるが、ダブルチーム、トリプルチームで守られれば外で待ち構える味方に巧みなアシストパスを供給し、前が空けばペイントエリア外から柔らかなシュートを沈めるスキルも併せ持つ。加えて中学までPGをやっていたというだけあってボール運びも器用にこなし、状況に応じてポイントセンターの役割も引き受けた。シーズンを通して最も相手を苦しめ、「新潟を倒すために必至なのはガードナーを抑えること」と言わしめた彼は文字通りチームの大黒柱であり、同時にナンバー1センターと評価するにふさわしいものだった。
映像提供:バスケットLIVE
文 松原貴実
写真 安井麻実、吉田宗彦、B.LEAGUE