東京オリンピックでメダルを獲れる可能性はすごく高い
「WORMが会見で、3×3という競技が生まれたときからはじめていると言っていましたが、僕もそうです」
『WORM』とは日本の3×3(スリー・エックス・スリー)を牽引するパイオニア、落合知也(TOKYO DIME/越谷アルファーズ)の通り名であり、『MONEY』こと眞庭城聖もまたストリートボールから3×3をバックグラウンドに持つBリーガーである。二人はUNDERDOGというストリートボールチームでそのシーンの一時代を築き、3×3では世界と戦ってきた。
FIBA(国際バスケットボール連盟)が新しいバスケットボール競技として、3×3をスタートさせたのが2012年。落合だけではなく、眞庭も田渡凌(横浜ビー・コルセアーズ)らとともに別チームで、その年にウラジオストックで行われたワールドツアーに初出場した日本人選手だ。現在は茨城ロボッツでの5人制に軸足を置いているが、3×3はオフシーズンのルーティンとなっている。今年6月には、齊藤洋介とともにUTSUNOMIYA BREX.EXE(以下BREX.EXE)の一員として、ワールドツアー・マスターズの出場権を懸けたチャレンジャーズに参戦した。自らも世界と戦ってきたからこそ、「東京オリンピックでメダルを獲れる可能性はすごく高いです」と太鼓判を押す。
「今年はBREX.EXEもTOKYO DIMEも世界の強豪を倒した試合が何度かありましたが、2〜3年前では考えられないことです。Novi Sadを相手に10点でも獲れれば良いという時期がずっと続いていました。それが今ではマスターズで優勝するチームを相手にも、競った試合ができるようになった。それはすごいことであり、日本がメダルを獲れる可能性もメチャクチャあるわけです」
実際、眞庭も出場したクロアチア・リピクでのチャレンジャーズでは今年の世界No.1チームになったNovi Sadと対戦し、16-21で敗れたがしっかりとゲームになっていた。東京オリンピックへの出場は決まったが、眞庭は5人制を主軸として考えているようであり、「WORMや(小林)大祐には日本代表として、東京オリンピックで戦って欲しいし、活躍して欲しい。そしてメダルを獲って欲しいという思いが強いです」とUNDERDOG、そして茨城ロボッツのチームメイトにエールを送る。