また一人、女子日本代表を背負って立つ選手が生まれそうだ。
5月16日と17日に横浜BUNTAIでおこなわれた「三井不動産カップ2026神奈川大会」。
唯一の大学生プレーヤーとして、後藤音羽が立った。
東京医療保健大学の2年生。
ダイナミックなプレーが持ち味のスモールフォワードである。
公称は178センチだが、旧知のライターに「ん? 大きくなった?」と聞かれて、「実は先日測ったら180になっていました。今もまたちょっと伸びています」。

バスケファンならご存知かもしれないが、後藤の両親はともに元日本代表歴である。
父の正規さんは、日本体育大学から三菱電機に入団。日本鋼管を経て、アイシン精機へ。ノンフィクション『ファイブ』でも主要メンバーとして紹介されたシューティングガードである。今は浜松開誠館高校・男子バスケットボール部で指揮を執っている。
母の高美さんは、名古屋短期大学付属(現・桜花学園)から愛知学泉短期大学に進み、シャンソン化粧品やトヨタ自動車でプレーした。旧姓・竹内。高校時代は、県立富岡高校の加藤貴子さんと人気を二分していたスーバースターでもある。
そんな二人の間に生まれた音羽もまた、高校時代から未来を嘱望されていた。
恵まれた体躯を生かして世代屈指のスコアラーとなると、アンダーカテゴリーの女子日本代表としても活躍。
進学した東京医療保健大学で状況判断とスキルに磨きをかけ、簡単には当たり負けをしないフィジカルも手に入れ始めている。
その成果は三井不動産カップ2026でも発揮され、はベテランの渡嘉敷来夢をして「大学生っぽくない。今、Wリーグでプレーしていてもおかしくない」と言わしめたほどだ。

第1戦はチーム最多の21分13秒の出場機会を得て、8得点。
2戦目も、得点こそ2点にとどまったが、田中こころ、髙田真希に次ぐ3番目の出場時間(22分5秒)を得ている。
選考の色合いを濃く感じた大会ではあったが、初のA代表で堂々とプレーできたことは、9月に開幕するワールドカップに向けた十分なアピールとなったはずだ。











