B1・B2より一足早くレギュラーシーズン最終節が迫っているB3は、プレーオフ争いも各クラブが最後のひと踏ん張りという局面に至っていた。開幕6連勝という絶好のスタートを切った東京八王子ビートレインズは、その後徐々に順位を落とし、シーズン終盤になってプレーオフ圏外に降下。第27節は直近のライバルの一つだった岐阜スゥープスをアウェーで連破してプレーオフ戦線に踏みとどまり、第28節のホームゲームが生き残りをかけた重要な決戦だった。最終節がバイウィークのため、これが他クラブに先駆けてレギュラーシーズン最終戦となるのが、東京八王子にとっては難しいところだった。
そのGAME1、第1クォーターで20-12と優位に立ちながらも、後半は「オフェンスが機能しなくなり、そこから相手に走られて効率良いオフェンスをさせてしまった」(亀﨑光博ヘッドコーチ)ことで劣勢になり、67-81で敗戦。他クラブの結果にもよるため、まだプレーオフの可能性が途絶えたわけではなかったが、痛い黒星であることは確かだ。

「プレーオフがかかった大事な試合で、みんなも気持ちが入ってるところがすごくあったと思うんですけど、完成度で岡山さんのほうがちょっと上だった。どっちに転ぶかわらかないときに、細かいところの差が1試合を通して出たのかなと思います」
そう振り返る山本楓己自身、前半に2度の4ポイントプレーを披露するなどして11得点を挙げたが、後半は2得点止まり。ただ、「ここ4試合くらいは『自分がやるんだ』という気持ちを前面に出してプレーしてきた中で、相手も対策してきて、個人的にはあまり満足はしてない」と悔しさをにじませはしたものの、「気持ちを出しての結果なのでそれは受け入れてます」と現実から目を背けようとはせず、あくまでも前向きに自らの責任を全うしようという姿勢を保つ。
「マインド的にもよりタフにならないといけない。相手の自分に対する守り方も徹底的にやってくるというのはわかってるので、言い訳を探せばいくらでも出てくると思うんですけど、それだけは絶対にやりたくない。チームとして苦しい時間帯は必ずくるので、そこでなんとかするのが自分の役割。どういう展開になろうと、勝つために自分の役割をやりきるというのを覚悟を持ってやりたいと思います」
チームに影を落としたのが、ジョナサン・ジャンセン(1月に契約解除)や大金広弥といった主力の相次ぐ故障。そのことで浮き沈みのあるシーズンとなってしまった中、山本は全試合にスターター出場して1試合平均得点を2ケタに乗せるなど、一貫してチームの中軸を担ってきた。亀﨑HCも、「シーズンを通してゲームを組み立ててくれましたし、良いパフォーマンスを出し続けてくれた」と高く評価。移籍初年度であっても、チームの牽引車になろうという意識は強かった。

「最初はチームのバランスが良くて、各々の役割が明確で、1人ひとりがそれをやりきれば勝てるという感じだった中で、怪我人が出たことによって役割の比重が変わったり、僕個人としては打開するというのがより大きな役割に変わっていったんですけど、打開できない試合がたくさんあって、その結果チームも負けが増えて自分の力のなさもよく考えました。3月以降なんとかすることができるようになったという成功体験も含めて、少しずつ積み上がってるものはありますし、どんな場面でも言い訳をする、できない理由を探すのではなくて、負けが続いてる中でもどうやればいいのかということは常に考えて向き合ってきました。チームを引っ張るところを担ってほしいというのは、チームの構成を考える段階からあったと思うので、どれだけ負けようが、どれだけ劣勢だろうが、どれだけプレッシャーがあろうがそこに向き合っていくという覚悟は貫けていると思います」











