サンロッカーズ渋谷の開幕からの連勝が「5」で止まった。
これで今シーズンのBリーグで負けていないチームはなくなった。
勝って学び、負けて学ぶ。
ここからが本当のシーズン開幕かもしれない。
SR渋谷の熱狂的なファンであれば、もしかしたら完全無欠の「60勝」を夢見ていたかもしれない。だがあのマイケル・ジョーダンを擁したシカゴ・ブルズでも82試合のレギュラーシーズンで10敗をしているし(1995-1996シーズン)、2015-2016シーズンにその記録を塗り替えたゴールデンステイト・ウォリアーズでさえ9敗を喫している(73勝)。
どんな連勝であってもいずれは止まる。
SR渋谷にとってのそれがたまたま23日の宇都宮ブレックスとのゲームだっただけである。
最終スコア81-91
それでも終盤には粘りも見せた。
見失いかけていた自分たちのバスケットを、ゲームの中で意識的に取り戻せた。
今シーズンのSR渋谷はやはりどこかが違う。
終盤の粘りには「もしかして60勝?」と夢見ていたファンも、少しは溜飲が下がったことだろう。
しかし熱狂的なファンを除いて、昨シーズンの東地区4位、レギュラーシーズンで27勝しかあげられなかったSR渋谷が開幕5連勝をすると予想した人はどれくらいいるだろうか?
オフには6人の選手がチームを離れ、7人の選手が加わった。
しかも離れた6人のうち、ロバート・サクレは今シーズンの契約継続を発表したのちに、一転、開幕の約2か月前に現役引退を発表するという異例の状況だった。
しかも開幕カードは昨シーズンの天皇杯の覇者で、リーグファイナリストでもある千葉との2連戦だ。
少なくとも1敗はするだろう。それが大方の見方ではなかったか。
しかしそうはならなかった。むしろチーム一丸、流行りに乗れば「ONE TEAM」になって、開幕の大一番を連勝でスタートさせたのである。