初参戦のワールドカップでベスト3に輝いた3×3の新星!?
山本麻衣といえば確かなボールコントロールと、3ポイントラインよりも少し遠いところからでもシュートを決められる攻撃的なポイントガードだ。現在はトヨタ自動車アンテロープスでバックアップとして経験を積んでいる最中だが、名門・桜花学園高校時代は1年生のときからスタメンの座を勝ち取るほどの実力の持ち主でもある。
その山本が昨年から3×3にも参戦している。3×3の日本代表候補合宿にも召集され、U23女子日本代表として国際大会にも参加。中国で開催された「FIBA 3×3 U23 ワールドカップ2018」では準優勝に輝き、「大会ベスト3(5対5でいうベスト5)」にも選ばれている。日本バスケットボール協会の3×3公式サイトによると、ポイント制のランキングにおいて、国内1位でもある(2019年7月現在)。
そんな山本への取材がおこなわれたのは、7月12日から14日まで中国・宣昌市で開催された「FIBA 3×3 U23ネーションズリーグ2019(中国・宣昌大会)」へ出発する前日のこと。
「6月にモスクワでおこなわれたロシア大会では、ディフェンスでミスマッチになったときボールマンプレッシャーを頑張ろうとしたんですけど、やはりインサイドでやられたり、インサイドに寄ったときにアウトサイドでやられたりしたんです。ボールマンプレッシャー自体はできていたんですけど、その次がまだできていなかった。ローテーションがうまくつながっていなかったから、そこがディフェンスの課題ですね。オフェンスは自分にマークしてくるのがわかっていたので、それを囮にしてというか、もうひとつのオプションを作ったり、どうしてもスペーシングが狭くなってきてしまうから、広く使えるようにするのが今大会の課題だと思います」
結果として中国・宣昌大会では初日、2日目ともに予選プールを1勝1敗で通過したものの、4チームによる決勝トーナメントでは初戦で敗れてベスト4止まり。それでも急遽3人での参加となる(通常は4人で1チーム。1人抜けるだけで非常に苦しくなる)なかでの決勝トーナメント進出は、十分に及第点といえるだろう。